みぎた "くだもののにおいのする日" 2026年5月7日

みぎた
@mj-bt
2026年5月7日
くだもののにおいのする日
さっと読んでみると どこか つかみどころがない感も あるのだが 速度を落として ピントが合うと 目の前の世界の奥に あるいは 手前に 別の世界の響きを聴く ひそやかに その世界に 潜みいろうとして 隠れ蓑を 剥がされる  そして段落途中での改行がやんで、句読点を伴った世界がやってくる。端正な貌をして、語るような口調で、静かに穏やかに、そしてためらいなく収束してゆく。

さらにもはや段落でもなく 句読点も消え失せ ただただことばがひと連なりとなって 群れをなして 音を立てて流れてゆく中を わずかな空白で辛うじてブレスを積み重ねながら その世界の移り変わりにしがみついているうちに 

 小さな文字の世界にたどり着く。  あとがきのはずなのに、目の前の世界の奥に、あるいは、手前に、やはり別の世界の、しかしかすかな響きを聴く。
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