ちゃおくりー "すみれの花の砂糖づけ" 2026年6月3日

すみれの花の砂糖づけ
結局人はみな孤独だ。 結婚しようと、恋人同士になろうと、好きな人がいようと、突き詰めればいつも1人。 解説にもあったが、江國さんのニヒリスト、虚無的な哲学がところどころで感じられる詩集。すごくいい。 私はほぼ同年代で色々経て今は1人になったので、刺さる部分が多かった。 ページをめくる手が数分止まり、見開きに並ぶ文字を見つめてしまったのが「父に」。両親を亡くした時に私が感じた事、でも不謹慎な気がして言葉にはしなかったことが、そのまま書かれていた。 好きなのは「カミングホーム」。 ...そうして私はおうちに帰る 夜中のタクシーの窓をすこしあけて 遊びつかれて キスもたりて 情熱の言葉をあびて 胸の中だけがからっぽのままで... 充実しているはずの時間の後で、いつもなぜか感じてしまう虚無感を思い出した。 小説家の江國さんももちろん好きだけれど、私は詩人の江國さんが大好きだ。私もいつかいなくなる。
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