
ハルコ
@inu865
2026年5月12日
財布は踊る
原田ひ香
買った
読み終わった
コミカルな表紙イラストのイメージをいい意味で裏切られた。がっつり貧困の話だった。
ハワイ旅行とヴィトンの財布のためにコツコツ節約に励むみづき。念願叶って、どちらも果たすことができたけれど……。
ヴィトンの長財布をキーアイテムに、お金に翻弄される人々の様子を描いた連作。
マネーリテラシーが低いほうですが、
・白い紙に名前を書かない。
・保証人にならない。
・リボ払いは絶対にしない。
これだけはわかってますよ。
清貧、なんて言葉はもはや死語。未来に希望を抱けない現代。お金の貧しさは心の貧しさに直結する。
奨学金の話が特に胸に刺さった。未来のためにしたまっとうな借金が、未来を蝕むことなんて、あってはならないよなぁ。
「うちの読者は確かに低所得であがいている若者かもしれないけど、詐欺師じゃない。皆、真面目にまっとうに働いている人間だ。それをこういう道(転売)に引きずり込むようなことを匂わせでも書いてほしくない。それだけは絶対に許さない。」(p214l3)
ここ、じーん、ときた。