マオ
@pb-mao
2026年5月12日
汝、星のごとく
凪良ゆう
読み終わった
去年、先に『星を編む』を読んでいたので、本編ながら【過去編】として読んだ本作。
自分のために人生を生きられないまま、優しく正しいが故に背負わされたものを手放せず生きる人達の賢さと弱さ。脆さ故の儚さ。
そこから逃げ出せずにいたが故の眩しさと対をなしながら、ただ破綻していくだけの小さな世界でも、絶望の底にある希望でもなく、自分たちで選ぶことをやめず、支え合うことを諦めない人達の生き様。
表題の意味を知る最後のページに、彼等が見上げたその景色と同じものを思い知らされる幕引きは、続編にも引き継がれた世界観のままで、一貫していて安堵した。
ままならない息苦しさよりも、その眩しさと諦念のあわいにある、失われても消えない残光のような生命力に救われるような感覚だった。

