汝、星のごとく

178件の記録
- シンジ@shinji2025年10月11日読み終わった『流浪の月』もそうだったけど、この作者さんの文章は美しい。それだけに苦しさとか痛みとか辛さとか切なさとかが重くのしかかる。 瀬戸内の島の描写。暁海と瞳子の刺繍。どちらも見たことないけどその美しさが目に浮かぶ。そして暁海も櫂も尚人も北原先生も、みんな優しくて、それ故に自分の傷つく道を選んでしまう。 美しくてどうしようもなく痛みを伴う物語。
- おむすびん@picorin72025年10月10日買った読み終わった文庫を軽い気持ちで入手し、読み始めたら鉛を飲まされた心地になりつつも止まらず 完走してカバーが2枚ある事に気づき、めくったらぐうの音も出なくなった 入手したのが特装版だった事にそこで気づいたが、携わった人々に愛されている物語なんだなぁと、装丁からも伝わってきた ただ親との共依存関係の渦中にいる人には、勧めるのをためらう 全体を通してしんどい
- あいうえお@g4bhg9m2025年10月3日本書は、親の価値観や家庭環境に縛られながら育った登場人物たちが、傷つき、迷い、時に他者を傷つけながらも、自分自身の幸せを選び取っていく過程が描かれた小説です。 親の呪縛は目に見えない鎖のように彼らを縛り、進路・恋愛・生き方の選択にまで影響を及ぼしますが、物語はその鎖をどう断ち切るか、あるいは折り合いをつけながら自分を見つけていくか、という成長の軌跡に焦点を当てています。 ただの“親ガチャ”小説に留まらず、環境の不公平さをリアルに描きながらも「それでも幸せは選び取るもの」という強いメッセージが胸に残りました。登場人物が抱える苦しみや葛藤が生々しく、読後に“自分は何を幸せと感じ、どう選びたいのか”を問いかけられるような作品です。
- ゆ。@XtVq42025年10月2日読み終わっためっちゃ好き。これも表現が綺麗。情景も心理描写も素敵。2人のどちらともの考え方や価値観、感情の動きが伝わってくる。それなのに上手く噛み合ってなくて、途中はもどかしさを感じるが、結末は良いものだった。
- とまと@200o1102025年10月2日読み終わったずっと目には入っていて、でもなんとなくあらすじから重そうで避けていた。 でも好きな作家ではあるので、ついに買ってしまった。 話題になるだけあり、すごく良かった。かなり身の上が厳しいのだけど、でも最後は柔らかく包み込む優しい終わりだったのが良かった。 こんなにもプロローグとエピローグで印象の違う文章があるんだと、技量がすごいなと思った。 特装版?を読んだんだけど、作者のあとがきがなくて少し残念だった。
- caco@caco58842025年9月22日読み終わった⭐︎9 1日で読了。 終わった後の余韻がすごい。 こういう話はあまりタイプでは無いけれど、読む手が止まらなかった。 心に響く言葉がたくさんあった。 星を編むも読みたいが、地元の図書館では順位が81位とのことで、買ってしまった方が早いかもしれない。文庫を出るのを待つか迷い中。
- ぽの@hoa45672025年9月17日読書のリハビリに読みやすい本を、と内容は一切知らずに手に取った話題の本。 読みやすさゆえに物語に引き摺り込まれ、気づけばポロポロ涙。後半になると涙なしに読めた箇所がほとんどないくらい。 恋に、家庭に、病気に、生きづらさを全て詰め込んだような罪深い内容でした
- kana@k___dairy2025年9月14日読み終わった@ 自宅わからない。 最初から最後まで、ずっと仄暗くて重苦しくて、とにかくしんどくて。明るさや幸せがどうしても感じられない。 私にはこれが良い作品なのかどうか、わからない。
- 本を読む人@tasuku28402025年9月13日買った読み終わった電子書籍図書館に「星を編む」があったから 先に読み始めてしばらく読んでから 「汝、星のごとく」を先に読むのだと 気付き、慌てて電子書籍で購入した そんなことでもなければ 買うのをまだ先延ばしに していたかも知れないので 良かったのかも知れない 読みながら色々なことを思ったけど それを言葉にするのは難しい たったひとつ言えるのは 読んで良かったと言うこと
- Aki@spica-spring-evening2025年9月13日読み終わった物語というのは、自覚させるものなのかもしれないとこの本を読んで思った。 物語の中に出てくる登場人物の言葉、背景、立場、いろんなものが、意図せずタイミングで自分と重なるときがある。自分に覚えのある気持ちが語言化されて、ああ、私はこう思っていたのかだとか、私のあの時の行動は間違っていたのかもしれないとか、今の私の状態をこんな言葉で表せるのかとか、自分の中にあるのに上手く形にならないものが、小説を読んで、柔らかく輪郭が作られていく。それが気付きたくないもののときだってあるけれど、気付くことで見えなかった角度から物事が見えたりもする。これは小説の感想ではないけれど、でもこの本を読んで確かに私は、私のことをひとつ知ったのだ。
- ちゃちゃ。@o8o7_mm2025年9月11日買った読み終わった『わたしにとって、愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。愛と呪いと祈りは似ている。』
- ルーカス@m_rukas_542025年9月6日読み終わった「最初は教室に通おうとしたけれど、あなたから教室代はもわらない、と瞳子さんは言った。 もらえないではなく、もらわないと言い切るところが瞳子さんらしい。 いかなるときも、瞳子さんの中心は瞳子さん自身だ。」 この文がこの物語のすべてだと思った。 読み終わったあと切ないけど心が温かくなるような、心にスッと浸透してくような一冊。
- こちゃ@cocha_book2025年8月31日読み終わったあまりにも子供すぎて大人すぎる話だった。 恋愛で起こるすれ違い、自分ではどうにもできない問題、優しすぎて逆に優しくない、幸福と不幸。 相反する、矛盾することがこの世の中にはあまりにも多すぎる。 自分で自由も不自由も選ぶ…ぐさっと来た。
- umi@hontowatashi2025年8月17日買った読み終わった世の中は平等でも公平でもなくて、生まれ育つ環境や親の存在が大きく影響して自分というものが象られていく。 捨てると選ぶは似ていて、正しさだけで生きられるほど人は単純ではなくて。 多様性を謳うようになっても、結局自分の想像できる範囲のことを自分の信じるように都合よく受け取って、それに理解し納得できなければいとも簡単に糾弾してしまう世の中なんじゃないかなと思う。本当のことなんて当人しか分からないのに表面をちょっと撫でて批判する人が多い中で、自分の信じる道をいきたい道を迷わず進むことはとても難しい。それでも自分に納得できるような人生を歩みたいと感じさせてくれたし、自分の人生は自分のものというわかっていても忘れてしまいがちなことを改めてはっきりと気づかせてくれた。 愛にはいろんな形がある。余韻とともにゆっくり噛み締めたい。 胸が締め付けられてずっしりと重みが残るけれど、この時期に読めてよかった。
- セロリ@celery_061iz2025年8月17日読み終わった現代で言う「親ガチャ」に囚われた2人の生き方が描かれた1冊。どれだけ酷い親でも血は切れないことへのやるせなさ。自分が1番欲しいものを手に入れるには、何かを捨てるしかない。その1歩が踏み出せない2人から、自由とは何かを考えさせられる。櫂が漫画を書く時に、自分の現実かのようなシーンを書くことを嫌がり、曖昧に避けた結果担当者から何度も詰めを食らったように、まるで2人は「毒親を捨てない自分」に縋り続けることで、大切な問題から目を逸らしているようにも感じた。だが、それはまともな親なら起こりすらしなかった問題なのも事実で、彼らほどの苦労をしなかったからこそ思えることなのかもしれない。
- おでんち@odenchi2025年8月13日読み終わった小さな島で出会った二人の純愛物語…かな とにかく家族のしがらみが重すぎる 捨てて行くこともできただろうに… 物語としては、これでもかっていうくらい不幸な運命を背負わせすぎで食傷気味 先生がいい仕事してるね 最初から最後までいい人… なんだかんだ言いつつ続編の『星を編む』も読みたいなと思っちゃうから世界感は嫌いじゃないんだろう🤣
- chai*@chai_tea2025年8月11日読み終わった親は完璧な大人じゃないし、子は嫌でも親に似てしまう——そんな現実に共感し、時に苦しくなった。 恋愛中は相手しか救いがないと思いがちだけど、意外なところにも手は差し伸べられている。 島の噂は現代のネットにも似ていて、息苦しさもリアル。 読み終えても胸に波が残っている。 人生の波に飲まれても、人は星を見上げる。
- たなか@aaaaaa_paru2025年8月10日読み終わった終盤の北原先生が暁海を送り出すシーンで思わず泣いてしまいました プロローグとエピローグでこんなに受け取り方が変わるとは 人の目を気にせず、自分だけの幸せを掴むことのなんと難しいことか 切なすぎて、かなり引きずりそうです
- かしこ@kashiko10002025年8月7日読み終わった待望の文庫化、ようやく読了。 こんなにも歪で、美しい愛の形があるのか。 人との繋がりや出会いと別れが、ウイスキーのように濃く沁みる。 同じ文章でも、プロローグとエピローグではその重みが全く違って響く。 今はただ、読後の余韻に浸りたい。
- Y@Child77382025年8月4日買った読み終わったずっと読みたくて文庫化きっかけでやっと読んだ本 人生ままならないなぁと思っていたところだったからあらゆる場面がぐっさぐさ刺さった。 そうだよねそう上手いこといかないよね… 登場人物の状況が厳しくなるにつれ読むのが辛くなったけれど、登場人物は誰も自分を憐れんでいないし同情を嫌っていた。 自分の城は譲ったらあかん 私も自分をしっかり保ちたい、と思わせられた。
- ゆい奈@tu1_book2025年8月4日読み終わったなにをどうしてもだれかの軸で生きてしまって、どうしたってわたしだけの意思を貫くことはできなくて、弱くて、誰かに頼って、ひとりでは立てなくて、ままならないことばかりで、いやになってしまうね。死ねない、瞼を閉じたときに思い浮かぶ大切なひとがいるから、死のうともおもわない、だけど生きることって、ただ生きているというだけで、溺れてしまいそうなほどの波が次から次へと押し寄せてくる。押しては引き、押しては引き、大人になったって、ままならないままで、だから北原先生の存在に、北原先生の言葉に、生き方に、何度だって救われるのだった。 泣いた泣いた。ボロボロ泣いた。姉が紀伊國書店限定のカバー付きのものをくれて、読み終わってから、カバー裏を見てといわれていたので、みたのだけど、みて、また、泣いた。
- Pipi@Pipi08082025年8月4日読み終わった#読了 #凪良ゆう ⭐️汝、星のごとく ようやく読めた。この作品には、人のどうしようもない弱さと強さ、そして強い繋がりが描かれている。『業と縁』だ。櫂と暁美の一途な想いが貴い。仏のような北原先生もナイスな存在だ。映画版なら井浦新さんかな。p438に安堵と感涙。🐥🐥
- mellia@me_lli_a2025年8月2日買った読み終わった★★★★★ 今回も最初と最後が繋がる話。 凪良ゆうさんの本を読むのは2回目だった。 とても繊細で重くて複雑な物語だった。 いくら現実から目を背けようと、現実からは逃げられなくてそれを受け止めるしかない状況。 愛そうとも上手く愛せず、時間は過ぎる。 少し分厚いと感じたけど、とても読み応えがあって良かった。
- 権子@m_gonko2025年7月20日読み終わった2025/7/20 読了 言わずと知れた本屋大賞受賞作品。 凪良ゆうの作品は『流浪の月』しか読んだことがなかったけど、それとはまた違った感じの作品でした。瀬戸内海のゆったりした時間や東京のゴミゴミした時間を肌で感じ、暁海と櫂の2人の人生の行き着く先を憂いながら読み進め、予想外の結末に胸が締め付けられました。 この作品は夏に読むのが一番良いと思いました。花火大会見たらこの作品を思い出しそう…。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年7月20日読んでる『過去は変えられないと言うけれど、未来によって上書きすることはできる。』 時間は前にしか進まない。そんなの分かっている。何度言われても分かっているつもりで分かっていない。過去に戻ってやり直したくなってしまう。だから、「未来によって上書きすることはできる」はなんだか新鮮だった。過去は変えられないけど未来は変えられる、ではなく上書きできる。崩れそうなときに前向きになれそうな言葉だなと思った。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年7月20日読み終わった久しぶりに貪るように読み進めてしまった。 誰に何と言われようとも自分の人生を全うする。そんなことは言われなくても分かっている。分かってはいても現実は残酷で、結局は経済力とか世間の目とか血の繋がりとかいうものが横たわって前に進むのが困難なときもある。自分ひとりでは社会で生きていくことが非常に難しい。結局人と人とは支え合って生きていくもの。 そのたくさん枝分かれした選択肢の中から何を取捨選択していくのか。それを決めて歩いて行くのは他でもない自分だ。自分で決めてここまでも歩いてきはずだ。分かっていても道を選ぶ前にどうしようもなく戻りたくなってしまうときがある。そんなときの道標になってくれるような、そんな言葉が散りばめられた物語だった。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年7月19日読んでる『たら、れば、たら、れば、を引きずって三年が経った。物語から逃げながら、俺はずっと架空のアナザーストーリーに逃げている。ひどい矛盾だ。』 何年もあの時ああしていたら、こうしていたらと考えている。いつから自分の物語を描けなくなったんだろう。ずっと、あったかもしれない空想の物語を生きている感覚。地に足のつかない、浮遊感を纏いながら漂っている。 『誰かわたしを助けてほしい。』 『でも誰もわたしにさわらないでほしい。』 『わたしを弱い人間だと思い知らせないでほしい。』 なんて自分勝手なんだろうね。苦しいから人に話を聞いてもらいたい、でも憐れみの目で見たりしないでほしい。ここから救い出してほしい、けど余計な手出しはしないでほしい。矛盾だらけだ、こんなの。虚勢を張り続ける自分を気づかないでほしい。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年7月18日読んでる「いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ」 「いざってときは、誰になんて言われようと好きなことをしなさいね。怖いのは、えいって飛び越えるその一瞬だけよ。飛び越えたら、あとはもう自由なの」 『いいことが起きたあとは、ふたつ悪いことが起きる。うまくやっているときほど気を引き締めろ。人生は甘くない。』 『いつだって核心は言葉の届かない深い場所にある。』 『自ら選んだ時点で、人はなんらかの責を負う。他人から押しつけられる自己責任論とは別物の、それを全うしていく決意。それを枷と捉えるか、自分を奮い立たせる全動力と捉えるか。なんにせよ、人はなにも背負わずに生きていくことはできない。』 『不安で、怖くて、だから心を平らに平らに、薄めて薄めて、鈍麻させて生きている。あの人なにも考えてないんじゃないと、いっそあきれられるくらい淡々と生きているーふりをする。実際のところ、まるで明けない夜の中を歩いているような気持ちだというのに。』 学生のときに友達に「あなたは何も考えてなさそうで、悩みもなくて幸せそうで羨ましいわ」と言われたことがある。いつもヘラヘラしていたせいだ。誰にも心の内を見せてはいけない、他人なんてみんな敵だと思い、ずっと笑顔の仮面を貼り付けていた。何も考えてない人なんていない。怒りに近い感情が沸々と湧き上がりながらも「悩み?何それー!」とか相も変わらず笑いながら言い放った。鈍麻。自分が傷ついているのかそうじゃないのかも分からなくなってしまった。
- ちょこれーと*@5_ogd2025年7月16日読んでる「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」 「誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれない。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。でもわたしの経験からすると、誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない」 自分の人生なのに、自分の足で歩いていない気がする。子どもの頃からずーっと感じていたこと。人の顔色ばかり伺ってまわりの意見に乗っかっているうちに、自分が何をしたいか何を考えているかなんて分からなくなってしまった。鏡に映った自分を見て、これは一体誰なんだろう?と思ってしまう。 そんな自分にはすごく刺さる言葉だった。誰も私の人生の責任を取ってはくれない。当然のことだ。ずーっとそうだったじゃないか。人と好きなものが被らないようにしたり、周りの動向をみてバランスの取れるポジションにつくようにしたり。そうすることで突出して周りから浮くことはなかったかもしれない。だけど、特別選んでもらえる理由もない。ただただ存在しているだけ。いてもいなくても周りは別に困らない。 それで良いのか?誰のための人生? きちんと自分の人生を生きたと胸を張って言える生き方をしないと、いつまで経っても自分で自分を苦しめることになる。 後悔を誰かのせいにしたって時間は前にしか進まないのだから、これからは自分自身のために生きてみても良いんじゃないか。 そう、思った。 『いくつかあった選択肢の中から『今』を選んだのはわたしだ。それが間違いだったならば、間違えたのはわたしだ。誰のせいにもできない。』 『自分がどうありたいかの選択権は、いつでも自分のでの中に在る。』
- ちょこれーと*@5_ogd2025年7月15日買った単行本の時から表紙が素敵でずっと気になっていた。文庫化に際して紀伊國屋書店限定特装版も同時発売とのことで仕事終わりに寄り道して本店にて購入。リバーシブルカバーの裏面は本編内容を含むとのことで読了後に見る。楽しみ。売り場の展開もとても素敵で紹介ポップも写真撮ってきた。本屋大賞受賞作品、何気に読むの初めてだ。読み進めるの楽しみ。
- 🍪@ruhuye2025年6月28日読み終わった借りてきた@ 自宅言わずと知れた作品。周りの読書好きな人がこの本の話をしていて手に取った。図書館で借りたけど読まずに返してしまい、今度こそと借り直して開いたら止まらなかった。ラナデルレイをBGMに冷房を効かせた部屋にて。
- ことりの本棚@mi_pocket2025年6月22日読み終わった久しぶりに喉の奥がキュッとなった 不安定さのなかに潜む一本の信念に ぐんぐん引き込まれていく 10代の淡い恋愛から、 30代の大人へと変わっていく男女の物語 「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」 「誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。でもわたしの経験からすると、誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない」 「わたしは、わたしの矜持を守らなくてはいけない。」 主人公の暁海への瞳子さんの言葉は幾度も刺さる。 言葉の強さの裏にはその人の弱い過去がある 達観とでもいうべきか。 何をどう経験すれば、こんな物語が紡げるのだろうと思う。 ただの恋愛小説じゃなく、それぞれの生き方に重きをおいた物語なのかもしれない。 舞台が瀬戸内なのもいい。 しばらく余韻に浸っとこう。