りんどう
@rindo-034
2026年5月9日
鹿の王 2
上橋菜穂子
読み終わった
かつて読んだ
読了。
丁寧な導入だった一巻と比較して、二巻は激動の巻と言えます。黒狼熱の存在感が増し、ヴァンとホッサルの道が少しずつ交わり始めました。
黒狼熱と思しき病によって亡くなった人と、生き延びた人。その違いは一体なんなのか。そして、黒狼熱の正体とは?
己とユナの体に異変を感じ始めるヴァン。谺主により、それは「裏返し」という現象であることを知った。彼らに一体何が起こっているというのか?
深学院長の命によって黒狼熱の調査を開始したホッサルとマコウカンを待ち受けたものとは?
徐々に真相に近づいている感覚に、胸が高鳴ります。
お気に入りポイント
・魂を救う者と、命を救う者の対比。どちらかが正しく、どちらかが間違っているというわけではなく、「信念」が違うのだということがよくわかる。
・ホッサルも谺主も、全く異なる例えによって体の内部を説明しているにもかかわらず、本質は同じであるところ。
・人間味に溢れる登場人物。倫理観で抑えつけているだけで、好奇心が抑えきれていないオタワル人数名などは特に人間臭い。「あー、専門家(研究者)ってこういう側面あるよな……」という納得感がある。
・ところどころに挟まるほのぼのとしたエピソード。初心な反応を見せる真那、ヴァンの温泉での珍行動など。