りんどう
@rindo-034
りんどうと申します。ファンタジー小説が一等好きな者です。どうぞよろしくお願いします。
作家の方が紡ぐ流麗な文章や、ぐっと引き込まれるようなストーリーを味わいたい。そして、あわよくば、それを己の血肉にしたい。そんな想いで読書を楽しんでいます。
このたび、娯楽と勉強の観点から読書記録を書き残すために「Reads」を始めました。
読書時間は控えめではありますが、どうぞ仲良くしていただけると嬉しいです。
- 2026年5月21日
- 2026年5月20日
- 2026年5月19日
- 2026年5月18日
- 2026年5月15日
鹿の王 水底の橋 (角川文庫)上橋菜穂子読み終わった読了。 ホッサルとミラルのその後が描かれた物語。 リムエッルの後継として、否応なく東乎瑠帝国の次期皇帝を巡る争いに巻き込まれるホッサル。 東乎瑠帝国内でのオタワル医術師の立場。ミラルとの関係。薄氷の上に成り立っていた安寧が、脆くも崩れ落ちようとしている。 ホッサルは、そしてミラルは、どうやって命と向き合い、どんな未来を目指すのか。 変わっていくものもあれば、最後まで変わらないものもある。 清心教医術に深く触れたホッサルとミラルが、どう変わっていくのか。そして、何を変えずに進んでいくのか。 この外伝は、そういった「変化」に焦点を当てた物語だと思います。 残り200ページくらいから物語が一気に動き出し、急くように次へ次へとページをめくり、一気に読み終えてしまいました。その後には、多幸感と、読み終えてしまったことへの寂寥感を感じさせる、素晴らしい物語でした。 医療に携わる方々だけではなく、0から1を生み出すことに挑む、全ての先駆者に、共感できる部分があるのではないかと思います。 なぜ自分は挑み続けるのか。その原点に立ち返る良い機会となりました。 お気に入りポイント ・ホッサルだけでなく、ミラルもまた主人公だったこと。 ・タイトル回収。水底の橋というのが、一体何を指しているのか。毎回、上橋さんの例えは秀逸であると感服した。 ・この先も彼らの物語は続いていくのだと思わせる終わり方。 ・ホッサルとミラルが、違う道を歩き出したが、目指す場所も志も同じこと。 - 2026年5月12日
鹿の王 4上橋菜穂子読み終わったかつて読んだ読了。 堂々の完結。 ついに邂逅したヴァンとホッサル。そこから明かされる最後の真実。生まれも生き様も全く異なる二人は、互いに何を語り、何を思うのか。 黒い犬を操る者の死。しかし、まだ物語は終わっていなかった。ヴァンとホッサルは、どんな結末を迎えるのか。 命って何だろう。生きるって何だろう。そんなことに想いを馳せさせる鹿の王最終巻。 ファンタジーでありながら、医療ミステリーであり、哲学書でもあった大作を読了。 全体を通して一貫した一つのメッセージがあるというよりは、「様々な生き方をする彼ら彼女らの人生を見て、あなたは何を思うのか?」と問いかけられているかのような印象を受けました。 誰の生き方に共感するのか、誰の生き方に憧憬を抱くのか、誰から強い影響を受けるのかは人それぞれ。 正義と悪のせめぎ合いではなく、互いの信念のぶつかり合い。そういった話が好きな方は、ぜひ一読あれ。 お気に入りポイント ・発病を神のせいにしない。病死を運が悪かったという言葉で終わらせない。そんなホッサルの信念に共感。 ・序盤のタイトル回収。さらに終盤のタイトル回収。 ・二転三転するテンポの速い展開。 ・ラストは賛否両論あると思うが、私は希望を感じさせる終わり方で好きだった。はっきりと記述はしないからこそ、想像の余地があって好ましいと思う。 - 2026年5月12日
鹿の王 3上橋菜穂子読み終わったかつて読んだ読了。 様々な勢力の陰謀が渦巻く三巻。多分、四巻も一気読みする。そんな予感を抱かせる巻でした。 岩塩鉱、御前狩りでの悲劇を引き起こしたのは一体誰なのか。なぜそのような行動に出たのか。 黒狼熱をもたらす黒い犬の正体は何なのか。 黒狼熱に罹ってもなお生き延びたヴァンを、いくつもの勢力が探し求める。彼ら彼女らの狙いは? 複雑に絡み合う陰謀の中で翻弄されるヴァンとホッサルが、少しずつ情報を集め、思考し、事態の真相に迫っていく。 先の読めない展開にページを捲る手が止まらず、一気読みしてしまいました。前巻と比較して視点の切り替わりが激しく、多方面からどんどん明かされていく真実に、目が離せなかったです。 お気に入りポイント ・ヴァン、マコウカン以外の人の視点が入り乱れたこと。ホッサルやミラル、サエなどが何を思っているのかを直に知ることができ、全員に親しみを感じた。 ・完全なる勧善懲悪の展開ではないこと。真実はもっと複雑で、思考が止まらなくなる。 ・国や氏族の関係性がみっちり詰まっていたこと。上橋さんの世界観にどっぷり浸れた。 - 2026年5月9日
鹿の王 2上橋菜穂子読み終わったかつて読んだ読了。 丁寧な導入だった一巻と比較して、二巻は激動の巻と言えます。黒狼熱の存在感が増し、ヴァンとホッサルの道が少しずつ交わり始めました。 黒狼熱と思しき病によって亡くなった人と、生き延びた人。その違いは一体なんなのか。そして、黒狼熱の正体とは? 己とユナの体に異変を感じ始めるヴァン。谺主により、それは「裏返し」という現象であることを知った。彼らに一体何が起こっているというのか? 深学院長の命によって黒狼熱の調査を開始したホッサルとマコウカンを待ち受けたものとは? 徐々に真相に近づいている感覚に、胸が高鳴ります。 お気に入りポイント ・魂を救う者と、命を救う者の対比。どちらかが正しく、どちらかが間違っているというわけではなく、「信念」が違うのだということがよくわかる。 ・ホッサルも谺主も、全く異なる例えによって体の内部を説明しているにもかかわらず、本質は同じであるところ。 ・人間味に溢れる登場人物。倫理観で抑えつけているだけで、好奇心が抑えきれていないオタワル人数名などは特に人間臭い。「あー、専門家(研究者)ってこういう側面あるよな……」という納得感がある。 ・ところどころに挟まるほのぼのとしたエピソード。初心な反応を見せる真那、ヴァンの温泉での珍行動など。 - 2026年5月2日
鹿の王 1上橋菜穂子読み終わった読了。 ヴァンsideとホッサルsideの話が交互に切り替わるのに、早く視点が切り替わってほしいなど思う暇もなく、それぞれの話に没入できるのが素晴らしい。 ヴァンがトマの家族たちとの暮らしに馴染んでいく過程。ホッサルが岩塩鉱唯一の生き残りを探す過程。まだ全く交わっていない2つの視点であるにも関わらず、相互の話の補完がされていたり、逆に片方の視点からしか見えていないことが判明したりと、読み進めるたびにその世界にのめり込んでいき、気がついたら読み終わっていました。 【お気に入りポイント】 ・心情描写はわかりやすい直接的な言い回しが多く、複雑な心境のヴァンに感情移入しやすかったこと。 ・空腹を刺激する飯テロ描写。 ・民族的な慣習。 ・ホッサルとミラルの科学者気質な心理描写。 - 2026年4月28日
鹿の王 1上橋菜穂子かつて読んだ読み始めた中学・高校生くらいの頃に、本がボロボロになるまで読んだ思い出の本を再読し始めました。 上橋さんが紡ぐ風景描写は本当に美麗で、脳裏に鮮やかにその光景が思い浮かぶようです。何度も何度も読み返しては噛み締めています。 その分遅々としてページが進みませんが、記憶が薄れているストーリーも楽しみつつ、ゆっくりと読み進めていきます。
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