Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
りんどう
りんどう
りんどう
@rindo-034
りんどうと申します。ファンタジー小説が一等好きな者です。 現在、感想を言語化する練習中。 読書時間は控えめではありますが、どうぞ仲良くしていただけると嬉しいです。
  • 2026年9月1日
    空色勾玉 〈新装版〉
    読了。 生まれ持った使命に翻弄される、剣と鞘の物語。 「輝」と「闇」が争う世。「輝」の御子は「闇」を掃討し、大御神を降臨させることこそが悲願であり、「闇」の氏族はそれに抗っていた。 幼い頃に両親を亡くした少女・狭也は、両親を殺害したのは「輝」の御子であることと、自分が「闇」の巫女姫であることを知る。 「輝」に焦がれ、真実を受け入れられなかった狭也は、「輝」の御子に誘われるがまま、彼の采女となった。 しかし、それでもなお「輝」に染まることができなかった狭也は、「大蛇の剣」の持ち主・稚羽矢と出会い、共に「輝」の宮を飛び出して……。 まず、作者様の文章表現力が凄まじいと思いました。情景描写は勿論ですが、状況説明を湾曲的に、かつわかりやすく描写することが恐ろしく上手いと感じます。 「数日続いた高熱のうちに、慈悲深い大きな御手が、小さな子どものなめた苦しみを何もかもいっしょにぬぐい去ったのだった」 この一文に度肝を抜かれました。こんなにも無慈悲で残酷で、それでいて美しい言葉があるのかと。 中盤あたりから、登場人物へうまく感情移入することができなかった上、あまりにも呆気なく、意義もなく命が失われていく展開に心折れそうになりましたが、美しい文章に支えられて読了することができました。
  • 2026年8月31日
    レーエンデ国物語
    中断。 「絶賛沸騰の王道ファンタジー」という売り文句に惹かれて購入。なんとも美しい装丁に心躍らせながら読み進めたのですが、第四章終了時点で「少々合わないかもしれないな」と感じたため、無理せず一旦離れることにしました。 まず、難しい単語が多用される文体が合わなかったです。勿論、漢字と文脈から大体の意味は想像可能です。しかし、私には知らない言葉を見るといちいち調べたくなる面倒な性質があり。 読書の手を止めて何度も辞書を引いて、一行読んだらまた引いて、と繰り返すのが少し苦行でした。しかし、知らないことを知らないままで、雰囲気で読み進めることは、作者様を冒涜しているような罪悪感があり……なんとか頑張って読み進めましたが、私の語彙力レベルには合っていなかったようです。無念。 あとは、うまく登場人物に感情移入できなかったことも、敗因の一つである気がします。 ヘクトルに対しては、娘を溺愛しているならその行動は取らないのではないか?とか。 トリスタンに対しては、英雄超過激派思考だったのに、あっさりとヘクトルの諸々を受け入れるのか?とか。 ユリアに対しては、その言葉は、あなたの凝り固まった考えが180度変わるほどのものだったのか?とか。 そういった違和感に対して、自分を納得させられる答えを見つけてあげることができなかった。その結果、彼ら彼女らと心が乖離してしまったのかなと。  そして、序盤の展開が緩やかだったことが、最後のピースでした。上記の違和感を全てねじ伏せて、ページを捲らせようという勢いがなかったのです。 長考の後、そっと本を閉じました。 とはいえ、嫌悪を抱いた訳ではなく「私には合わなかった」というだけの話です。数年経てば、それもまた覆るかもしれません。 お気に入りの栞を挟みつつ、いつかもう一度この本を開く日が来ることを願って、そっと本棚に眠らせておこうと思います。
  • 2026年8月30日
    竜の医師団6
    竜の医師団6
    読了。 リョウが己の過去と向き合い、未来に目を向ける第六巻。 飛行練習中に沖に流されてしまった仔竜チューダを高波から救うため、リリ号に乗り込んだリョウ、レオニート、リリ。チューダの友シストラと、大いなる蛇竜の助けもあり、彼らはチューダを大波の危機から救うことができた。 しかし、波に流されてしまったチューダはさらなる沖へ。そして、リリ号の故障により、リョウたちまでもが漂流してしまった。 浮かぶチューダの上に乗りつつ、救難信号を送るリョウたちであったが、チューダにさらなる危機が迫る。好んで仔竜を襲う鯨類の王・リビアタンが、チューダに襲いかかったのだ。絶体絶命のチューダを救ったのは、助けを求めに向かう途中、彼女の悲鳴を聞いて舞い戻ってきたシストラだった。 かくして、竜と鯨の、命をかけた戦いが幕を開けた。 一方で、レオニートが口にしたとある一言によって、ほころびかけていたリョウの記憶の扉が開こうとしていた。なかったことにしていた過去が、リョウに襲いかかる。 己の行動に滲んでいた諦観と逃避に向き合った時、リョウは新たな一歩を踏み出す。 涙でびっちゃびちゃです。エピローグで撃ち抜かれました。このぐちゃぐちゃな感情は、一体どこへ向ければ良いのでしょうか。とにかく、リョウが一歩を踏み出すその瞬間を見届けられたこと……感無量です。 このシリーズの大人たちは、才能に溢れるリョウたちを「仲間」として頼りにする一方で、「子供」として教え、導いているところが好きです。この第六巻では、特にそういった面が強かったので、しきりに興奮してしまいました。ニーナ氏視点の短編とか、出てくれないでしょうか……いや、彼女に関しては“何を考えているか読めない”ところもまた魅力なので難しいか……せめてイリェーナ先生だけでも……。 冒頭で、イリェーナ先生の手紙が“カランバス医師団の“歴史博物館に所蔵されているとは、いったいどういうことなのだろうと思いましたが……リョウの行く末と、歴史の転換期の両方を暗示しているとは考えつきもしませんでした。 どれだけ先の話になるかわかりませんが、リョウの夢が叶うその瞬間まで、このシリーズが続くことを願っています。 お気に入りポイント ・リョウが諦めずに、自分の意見を口にしたところ。 ・イリェーナ先生の手紙に、その人柄と愛情が見えたところ。 ・愛の生き物である竜たちの友情。 ・ニーナ氏がとにかくかっこいい。 ・リョウたちの協力プレイはなんぼあっても良いですからね。
  • 2026年8月30日
    竜の医師団5
    竜の医師団5
    読了。 仔竜のために、一団で海を目指す第五巻。 イヅルでの大騒動を乗り越えた末に手に入れた矯正器具。それを装着した結果、あまりにも呆気なく、仔竜チューダの翼関節は正常に嵌まり、彼女は大空に羽ばたく権利を得た。 歓喜に沸く医師団であったが、間も無くそれは悲鳴に変わった。チューダが無謀にも初飛行……もとい、初堕落を決め込んだからだ。 幸いにも、降り積もった雪がクッションとなり、チューダには怪我一つなかった。しかし、味を占めた彼女は、何度も養父ディドウスの目を盗んで、空への跳躍を繰り返していた。 クッションとなっていた雪が解ける頃に、ニーナ氏は決断する。さっさとチューダに離着陸を習得させてしまおうと。 各方々に無茶をかましたニーナ氏は、安全に離着陸を習得できる地……海に面する国・ガナラージャに、老竜ディドウス、仔竜チューダ、そして、竜ノ医師団とその拠点の大移動を決行した。 豊穣の国で、チューダの飛行練習と、初めての友達との交流を見守るリョウだったが、彼はこの国で「反竜医療主義」という思想の一端に触れ……。 初めてのリョウとレオニートの仲違い。とにかく、胃が痛かったです。いや、そのうちあるとは思っていましたが、まさかここでくるのかと。 しかも、リョウが抱える「歪さ」の一部が顕になり、不穏の空気が流れるまま、五巻は終了してしまいます。 ただがむしゃらに生きてきたリョウが、己の過去に向き合う余裕ができた。それが彼にとって幸福なことなのか否かは、彼自身と周囲の人に委ねられるのでしょう。 その結末を見届けるべく、いざ第六巻へ。 お気に入りポイント ・チューダとシストラのじゃれあい。愛い。 ・ニーナ氏の同期組の存在が明らかに。 ・看護主任ロザヴィさんのビジュアルが初公開!
  • 2026年8月29日
    竜の医師団4
    竜の医師団4
    読了。 物語はついに海を越え、竜医療最先端の「竜舞う国」イヅルへ。 カランバスに生まれた奇跡の仔チューダの翼を治療する方法を求め、ニーナが率いる「医療交流団」は、竜医療先進国であるイヅルに入国した。優秀な成績を収めたレオニートとリリだけでなく、竜ノ目を持つリョウもまた、イヅルへの生贄……もとい、交渉材料として、赤点ギリギリの成績を携えてイヅルへ入国する。 「竜舞う地」として繁栄するイヅルと、「見捨てられた地」であるカランバスの豊かさの違いと、竜医療技術の差に圧倒される留学生一行。しかし、イヅルにもまた、カランバスにはない「歪さ」が存在していた。 そんな矮小な人間の思惑を尻目に、イヅルに一頭の竜が舞い降りる。世界で最も美しい翼を持つ竜・アルワン。リョウの目には、その片翼にある接合の痕が写っていた。 生まれるべきではない命は存在するのか? 葛藤の末に、リョウが出した結論とは。 四巻のテーマは「命の選別」といったところでしょうか。未だ医療業界でも答えの出ていない難しいテーマを、ファンタジー世界の中に違和感なく取り込んでいる作者様の技量が、本当に素晴らしいと感嘆するばかりです。 リョウたちが出した結論が絶対に正しいというわけではなく、これが竜ノ医師団の、ニーナ氏の一貫した信念なのだ、と理解した時、ぐわりと胸が熱くなりました。リョウやレオニートが、彼女の元でこれからどう成長していくのか、続きが楽しみです。 先日、目出度く最新刊まで購入したので、間を空けずに次巻に進もうと思います。 お気に入りポイント ・若く、まだ心が定まりきっていないリョウの迷いと、一巻からブレないニーナ氏の信念の対比。 ・レオニートの覚醒。 ・リリが看護主任の面影を見せるところ。 ・同期三人組の協力シーンはなんぼあってもいいですからね。 ・冒頭の歴史書の著者がナスターシャなところ。竜医療倫理学、第百二版ということは、後世でのナスターシャはかなりの著名人なのでは、と妄想が膨らむ。
  • 2026年8月28日
    竜の医師団3
    竜の医師団3
    読了。 新章開幕の三巻。 見捨てられた地・カランバスに、新たな竜が舞い降りた。その吉報に沸くリョウ達は、竜の着地地点へと急行する。しかし、竜はカランバスの地に降り立つことはなく、急降下ののち急浮上してその場を去った。老竜ディドウスの元に、一つの卵を残して……。それは、ディドウスしか診療したことのない医師団にとって、大きな嵐の幕開けを意味していた。 一巻、二巻では、ディドウスのかかりつけ医として、その高い専門性を遺憾無く発揮してきた医師団が、幼竜にてんやわんやしており、これまでとはまた違った面白さがありました。 とはいえ、手探りで少しずつ幼竜の成長を見守っていく様が、さすがプロだなと思いました。 リョウとレオニート、リリが、それぞれの武器を手に協力し、危機を乗り越える熱い展開は、今作も健在。本当に仲が良く、信頼し合っていて安心します。この三人が仲良くわちゃわちゃするだけの短編集があったら絶対読みたいです。 四巻への引き……というより、新章を迎えるための盛大な導入のような巻だったので、間を開けずに次の巻へ進もうと思います。 お気に入りポイント ・人間の弱さ、醜さ、小ささみたいなものが強調されており、そういったものに辟易とするリョウ、リリに若さを感じつつ、ニーナ氏の「その矮小なる人の損得勘定が、竜の利となれば良いのだよ!」というセリフに、彼女の器の大きさを感じた。 ・エラスの籠手を使うレオニート、小型飛空船を操縦するリリ、竜ノ目で見通すリョウと、同期組の見せ場がやはりかっこいい。 ・教師陣の個性がすごい。次巻以降で深掘りがあったらもっと嬉しい。 ・導入を読んだ時点で、チューダの未来に希望が持てて良い。
  • 2026年8月28日
    竜の医師団2
    竜の医師団2
    読了。 物語が一区切りを迎えた二巻。 生きている竜に触れてはならない。オパロフ家の掟を破ったレオニートは、死ノ医師団と呼ばれる組織によって拘束されてしまった。 憤りを隠せないリョウは、師であるニーナに詰め寄る。ニーナの口から語られたのは、ドーチェの死の真相……「竜殺し」の大罪についてだった。 四百年前の大罪。ヤポネ、オパロフ、赤ノ人、死ノ医師の因縁。それらを振り切って、リョウはレオニートを救うことができるのか? 一方その頃、竜王ディドウスの体には、大きな異変が起こっていた。 彼らが迎える結末は「死」か「生」か。竜ノ医師団の総力戦が始まろうとしていた。 めちゃくちゃ熱い展開でした。剣も魔法も戦闘もないファンタジー小説で、こんなに心臓が跳ね回ることになろうとは……と驚嘆しました。 特にカルテ6は、最後までどちらに転ぶかわからない手に汗握る展開で、先が気になって仕方がなかったです。今までに登場したキャラクター全員に、かっこいい見せ場があったことも素晴らしいポイントです。ニーナと看護主任さんが本当に好きになる。 また、一巻で明かされなかった伏線が、二巻で綺麗に回収されていく様は、読んでいて爽快でした。 「安楽死」という重いテーマを扱っていますが、ぜひ人に勧めたい一冊です。 お気に入りポイント ・ストーリー展開がすごい。 ・キャラクターの関係性が良い。友情、信頼、愛、全部が胸熱。 ・キャラクター全員に、スポットライトが当たる瞬間がある。 ・ストーリーを無理して広げすぎず、一旦しっかり締め括ったところ。人におすすめしやすい。 ・看護主任とニーナが好き。ぜひ、登場人物紹介に看護主任の挿絵をください……!
  • 2026年8月28日
    竜の医師団1
    竜の医師団1
    読了。 上橋菜穂子さんの「鹿の王」があまりにも面白かったため、「ファンタジー」「医療」という二つの要素が入った本書を手に取りました。 竜によって気象が生じる、竜が創りし世界。その爪は大地を耕し、身を震わせれば恵みの雨が降り注ぐ。竜あるところに豊穣あり。人々は竜の恩恵を受けて生きていた。 しかし、病んだ竜は世界に災害をもたらす。地震、噴火、竜巻、洪水……大規模な災害は、国に壊滅的な被害をもたらすこともあった。 そんな竜の病を治療し、禍を退ける者たちこそが、「竜ノ医師団」だった。 迫害を受けていたヤポネ人の少年リョウは、治外法権である「竜ノ医師団」を目指していた。医師団の元でなら、ヤポネ人であろうとも働き、生きていくことができるのだ。 リョウは医師団へ向かう船の発着場を目指す道中で、船に潜入する機会を伺う少年レオニートと出会う。彼もまた、医師団への入団を目指しているらしい。上流階級の中でも特殊な家に生まれた彼は、正規の方法では医師団へ入団することができないのだ。 2人は協力して船に潜り込み、「竜ノ医師団」を目指すことになるが……? あらすじだけ見ると、随分と重ための話なのかなと思いましたが、実際は軽快な語り口の一人称視点で、コミカルなシーンも多くある作品でした。登場人物も一癖二癖ある人物ばかりで、リョウの脳内ツッコミが止まることを知りません。 それでいて、引き締まった雰囲気のシーンもあり、シリアスなシーンや感動的なシーンとのギャップが良い、飽きさせない小説だなと感じました。 ラノベほどライトな文体ではないですが、堅苦しすぎず、難しすぎないため、サクサクと読み進められます。 世界観も作り込まれており、気象を生み出すほどの巨躯を持った「竜」の治療を行うなら、なるほど確かにそうなりそうだ、という納得感があります。 作中で語られる歴史も実に面白く、この世界の歴史書を読んでみたいと思うほどです。設定資料集が欲しい。 一巻の最後で衝撃的な「引き」があり、続きが気になって仕方がないため、すぐさま二巻に突入しようと思います。 お気に入りポイント ・ゲップ一つで消し炭になりそうになったシーンなど、事の重大さと竜の行動原理のギャップの大きさなんかが最高。 ・リョウ、レオニートのテンポ良い掛け合い。 ・登場人物が全員かっこいい。看護主任が特に好き。 ・リョウのツッコミに「それな」となりがち。
  • 2026年6月12日
  • 2026年6月10日
  • 2026年6月9日
  • 2026年6月8日
  • 2026年5月31日
    守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人
  • 2026年5月28日
    精霊の守り人
    精霊の守り人
    読了。 ただただ、面白かったです。 児童書だからか、「鹿の王」と比較して、難しい言い回しは少なく、情景描写や心理描写は簡潔で控えめ。その分、早いテンポでストーリーが進行していきます。 それでいて、たった1冊の文庫本とは思えない濃いストーリーで、まるで短距離を全力疾走したかのような気分になりました。 偶然、皇子チャグムの命を救った女用心棒のバルサ。彼女はチャグムの母である二ノ妃から依頼され、命を狙われているチャグムを連れた逃亡の旅に出る。 チャグムが命を狙われている理由は、人々が生きる世界「サグ」とぴったり重なっている別世界「ナユグ」の生き物の卵を、その身に宿してしまっているからだという。 「宿られた者が死ぬのは、宿ったモノをたすけられなかったとき」 バルサとチャグムは卵を守り切り、生き延びることができるのか。 世界は不公平であり、理不尽であり、己の望みとはかけ離れた茨の道を歩かなければならないことがある。 そんな、どうしようもない苦しみと絶望を味わい、憤りに身を焦がしながらも、生きるためにもがいた人たちの物語でした。 だからこそ、「選択肢を与えられなかった人」が、「選択肢を与えた」こと。そして、「選択肢を与えられなかった人」が「自分で選択した道を歩き出した」ことが一際感動的だったと、私は思います。 子供の頃に何度も読み返した本ですが、大人になってからもう一度読んでよかったです。 お気に入りポイント ・バルサやチャグムだけでなく、それ以外の登場人物にもスポットライトが当たる瞬間がちゃんと用意されていること。どの登場人物もかっこよく、それでいて完璧超人ではなく、実に人間臭い。トロガイ師が特に好き。 ・冬の狩穴暮らし。緊張が弛緩する和やかなシーン、大好き。 ・バルサとタンダを茶化すチャグム。笑うトロガイ。あのシーンは不覚にもうるっときた。 ・バルサが、日に日にチャグムへ情を移していく様がよくわかるところ。ニュンガ・ロ・イムへの怒りを爆発させるところなどは特に好きなシーン。 ・挿絵
  • 2026年5月21日
  • 2026年5月20日
  • 2026年5月19日
  • 2026年5月18日
  • 2026年5月15日
    鹿の王 水底の橋 (角川文庫)
    読了。 ホッサルとミラルのその後が描かれた物語。 リムエッルの後継として、否応なく東乎瑠帝国の次期皇帝を巡る争いに巻き込まれるホッサル。 東乎瑠帝国内でのオタワル医術師の立場。ミラルとの関係。薄氷の上に成り立っていた安寧が、脆くも崩れ落ちようとしている。 ホッサルは、そしてミラルは、どうやって命と向き合い、どんな未来を目指すのか。 変わっていくものもあれば、最後まで変わらないものもある。 清心教医術に深く触れたホッサルとミラルが、どう変わっていくのか。そして、何を変えずに進んでいくのか。 この外伝は、そういった「変化」に焦点を当てた物語だと思います。 残り200ページくらいから物語が一気に動き出し、急くように次へ次へとページをめくり、一気に読み終えてしまいました。その後には、多幸感と、読み終えてしまったことへの寂寥感を感じさせる、素晴らしい物語でした。 医療に携わる方々だけではなく、0から1を生み出すことに挑む、全ての先駆者に、共感できる部分があるのではないかと思います。 なぜ自分は挑み続けるのか。その原点に立ち返る良い機会となりました。 お気に入りポイント ・ホッサルだけでなく、ミラルもまた主人公だったこと。 ・タイトル回収。水底の橋というのが、一体何を指しているのか。毎回、上橋さんの例えは秀逸であると感服した。 ・この先も彼らの物語は続いていくのだと思わせる終わり方。 ・ホッサルとミラルが、違う道を歩き出したが、目指す場所も志も同じこと。
  • 2026年5月12日
    鹿の王 4
    鹿の王 4
    読了。 堂々の完結。 ついに邂逅したヴァンとホッサル。そこから明かされる最後の真実。生まれも生き様も全く異なる二人は、互いに何を語り、何を思うのか。 黒い犬を操る者の死。しかし、まだ物語は終わっていなかった。ヴァンとホッサルは、どんな結末を迎えるのか。 命って何だろう。生きるって何だろう。そんなことに想いを馳せさせる鹿の王最終巻。 ファンタジーでありながら、医療ミステリーであり、哲学書でもあった大作を読了。 全体を通して一貫した一つのメッセージがあるというよりは、「様々な生き方をする彼ら彼女らの人生を見て、あなたは何を思うのか?」と問いかけられているかのような印象を受けました。 誰の生き方に共感するのか、誰の生き方に憧憬を抱くのか、誰から強い影響を受けるのかは人それぞれ。 正義と悪のせめぎ合いではなく、互いの信念のぶつかり合い。そういった話が好きな方は、ぜひ一読あれ。 お気に入りポイント ・発病を神のせいにしない。病死を運が悪かったという言葉で終わらせない。そんなホッサルの信念に共感。 ・序盤のタイトル回収。さらに終盤のタイトル回収。 ・二転三転するテンポの速い展開。 ・ラストは賛否両論あると思うが、私は希望を感じさせる終わり方で好きだった。はっきりと記述はしないからこそ、想像の余地があって好ましいと思う。
読み込み中...