とうひ
@ohirune_touhi
2021年5月24日
ひきなみ
千早茜
読み終わった
人間はどうしてこうも他人に干渉して、他人の人生に波を立てるのが好きなのか。
それが大人になった葉にとっての上司であり、幼かった頃の真以にとっての島の人たちだった。
静かに波風を立てずに生きていこうとしてるのに、それを許さない人ってどこにでもいるよなあと。
それによって計り知れないほどの苦しみを抱えている人だっているのに。
頭の中で鮮明に想像できる島の美しい情景と、そこに住む人間の耐え難いくらいの醜さとの対比がいい意味で気持ち悪かった。
その気持ち悪さがこの物語の中で1番良かった。
これまでもいくつかの小説でこのテーマが取り上げてられてきていたけれど、ここまで気持ち悪いけど美しくすっと自分の中に入ってきた小説は初めてだなあ。
この小説を表現できる自分の語彙力が圧倒的に足りなくて悔しくなるけど、とにかく、とても、好きな小説でした。