とうひ
@ohirune_touhi
2021年8月20日

男ともだち (文春文庫)
千早茜
読み終わった
ハセオは良い男ともだち。
確かにこういう男ともだちって、ある意味どんなに仲の良い女ともだちにも無い気軽さとか安心感があるんだよなあ。
すごくわかる。
でもこの物語を読んでいて、私が見たかったのはこの先の2人だったなあと。
もしこの先神名が誰かと再婚するとしたら?
ハセオはなんの引っかかりも無く心の底から祝福できる?
神名も本当にハセオじゃなくて良かったのかって1㎜も考えないで結婚できる?
逆も然り。
お互いがただの友達、って表面上では割り切ってるつもりでも、自分が結婚するとなれば絶対に悩むし、相手が結婚するとなれば少しはモヤッとすると思う。
男ともだちって親密になればなるほど、どちらかは必ず悩むしどこかで傷付くこともあるのかなと思っていて。
だからこそ、この2人の未来が見たかった。
想像するのもまた楽しいけどね。
神名は自分に重なるところがたくさんあって、見ていて苦しくなったしでも愛着も湧いてしまった。
自分は人とは違うって心のどこかで周りの人を見下してる。世間一般からは"変わってる"って言われる存在であることを周りの人とは一線を画した人間であるように捉えている気がした。
でも神名の行動を見れば見るほど、それはもう普遍的なただのめんどくさがりでプライドが高くて欲望に正直な"女"でしかなくて。
そんな自分に薄々気づきながらも生きているように感じた。
だから多分、神名はこれから先また恋人に彰人にとった同じ態度を取るし、合う人が現れれば不倫もまたすると思う。
そんな自分に嫌気がさして変わりたいって思い続けるけどきっと、なかなか抜け出せない。良くも悪くもまだ、本当に大切なものを失ったことがないから。
でも私にはそれがとてもよくわかってしまうから。
だから神名もいつか美穂のように一度深く傷ついて後悔して、でも最後は幸せ?って聞かれて迷