とうひ "そして、バトンは渡された" 2022年2月6日

そして、バトンは渡された
優子が結婚するまでの人生に、それぞれのやり方で寄り添い続けた4人の親たちの物語。 正直3/4くらいまではなんの展開もなくただ淡々と進んでいく物語で。 ん?なにが言いたいんだ?と疑問を感じながら読み進めてた。 性格上淡々としすぎている小説は全く読み進まないけれど、不思議と次へ次へページをめくる手が止まらなかったのはなにか文章力のような惹きつけられるところがあるからなのか。 2章からはもう、ただただ静かに心が締め付けられた。 4人それぞれの愛の形が明らかになった時、涙が止まらなくなった。 たとえ血が繋がっていなくても、過ごした時間が短くても、親はずっと親なんだなって。 この小説に共感することはなかなか難しいかもしれないけれど、登場人物全員が素敵で、悪がひとつも無くて、読み終わった後に温かい感情だけが残る素敵な作品でした。 自分が将来親という立場になることがあれば、もう一度読んでみたいな。
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