とうひ
@ohirune_touhi
2022年2月27日
オオルリ流星群
伊与原新
読み終わった
学生時代の、今思えばほんの一瞬の出来事って、大人になった今思い返すと本当にキラキラした何度でも帰りたくなる思い出で。
私自身にも同じような思い出があるからこそ、大人になったみんなが天文台作りに力を注ぎたくなる気持ちが痛いほど理解できた。
大人になってしまうとあんなキラキラした時間ってなかなか過ごせなくて、ただ毎日をうまく、波風立てないように生きるのに必死で、だからこそ小説の中の人物ではあるけれど羨ましくて仕方なくなった。
明るくてはつらつと見えていたあの子には実は複雑な家庭があって、大人しくてそつなくみんなと過ごしていたあの子は就職して社会に潰されてしまって。
私が見ている周りの人たちも、当たり前だけれどみんな様々な事情を抱えているのだという事を忘れてはいけないと思った。
目に見える姿だけがすべてではないから。
近い存在になればなるほど、それって忘れがちになってしまうことだから。
ストーリーに関しては、情景を思い浮かべたり登場人物の心情を想像したりしながら読み進める、心がじんわりと温かくなるとても素敵な内容だった。
個人的にすごく好きだと思った。
ただ文章があまりに説明的で、専門的なところを細かく解説する文章がかなり多すぎて理解しながら進むのに少し疲れてしまった。