
あけいろ
@ake1r0
2025年9月24日

図書館の魔女
高田大介
読み終わった
借りてきた
なんて大作だろう。ずっと「図書館の魔女」という題に惹かれて読んでみたかった。想定外に魔法が登場するようなファンタジー世界ではなかったものの、作り込められた世界観、政治、言語学、理解の及ばない分野にも精通したような物語で、非常に読み応えがある。マツリカとキリヒトの軽妙な会話が心地よく感じられ、手話を通して形容しがたい絆が生まれていく様が分かる。だからこそ河原での一件のあと、キリヒトとの関係が変化してしまったマツリカの吐露が切なく、思わず涙してしまった。挿入される第三者視点に揺さぶられる。早く続きを読みたい。





あけいろ
@ake1r0
p373 今はまだマツリカが持っていたのは疑問だけである。それでもマツリカのような執拗で頑固な思考者にとっては、こんな単純な疑問一つですら解決を見るまでは、糖が刺さったように脳裏に留まり続ける。すでに疑問の種は蒔かれた。いずれこの問いは然るべき時、然るべき場所で再び芽をふくだろう。そしてそうした疑問のうち幾つかは、思いもかけぬ花を咲かせ、時に果実をもつけることがある。

あけいろ
@ake1r0
p564 音楽。器楽。舞踊。そうしたものだったらどんなにか良かっただろう。でもそうではない。そうではなかった。キリヒトが学んできたのはそうしたものではなかった。 (中略)ぼくが学んできたのはそうしたものではなかった。ぼくが覚えてきたのは、ぼくがずっと学んできたのはそうしたものではなかった。 ぼくが学んだのは、倒されるまえに倒すわざ、殺されるまえに殺すわざ。ぼくが学んだのは、できるだけすばやく相手の息の根を止めること。