
パン·オ·ショコラ
@mw1122
2026年5月13日
spring
恩田陸
読み終わった
借りてきた
バレエの神に心身ともに捧げたある青年の物語。様々な視点により語られる彼は、ふわふわしており、どこか掴み所がないが、とてもチャーミングだ。その彼の周りの人々も魅力的。そして、バレエに明るくない自分なりに彼らが踊る様をその文章から想像した。今にも舞台が弾け出すようだ。本書からバレエに興味を持つ人々もいそう。
物語は四つの章から構成されており、どの章も興味深いのだが、"Ⅱ 芽吹く"が好きだ。この章ではひとりの人間"春"が成長する様子が語られる。その過程が面白かった。
それはそうと、クラシックバレエを"花束"、コンテンポラリーを"樹木"と言い切ったのには驚いた。さすがだ。"春"という名も、この物語に彩りを与えている。
『奇跡というものは、語るものがいなければ存在しないに等しいものだ。私はここに、証人として、この奇跡を記しておきたい。 "Ⅱ 芽吹く"より』








