
Hiroki
@teenageskaz79
2026年4月28日
日記をつけて何になる?
蟹の親子
読み終わった
興味深かったのは第七章「「日記ブーム」を再考する」。私的な日々の暮らしを開示することには抵抗感が強いのだが、現在の「日記ブーム」のなかで特徴的なものとして紹介されている「日記を書く」という行為そのものを共有することに驚いた。日記を書いている「音」や書いている様子を動画にするとのことだが、そのような行為の共有にはもちろん日記を書いているという意味でのつながり、共感を生むという意味が含まれるとのことである。とはいえ、こうやって「書評」めいたものを投稿するのも本を読んでいるという行為の共有のようなものか。
七章は「日記の商業化」という問題も扱っているが商業化には日記というメディアが資本主義的な側面を付与され、「面白い」や「売れる」という側面が強調され、何を書いても自由という性質があった日記を書くことの意味が変化していくということも書かれている。
そもそも『ロビンソン・クルーソー』から小説が始まったといわれているし、日記を考えることは小説とは何か、みたいな問題を考えることによく似ている。