シモン "ハルムスの世界" 2026年5月13日

ハルムスの世界
ハルムスの世界
ダニイル・ハルムス,
増本浩子
不条理文学の極致ではなかろうか? カフカも好きだがより好きかも。 それに、要所を抑えた解説の挿入も相俟って更に引き込まれる。言い換えれば解説が最後に数ページだった場合は碌に味わう事なく流し読みになったかも知れない(私の理解力が乏しい所為で)。 毎度の若く登場人物たちは死亡したり大層な怪我をしたり散々な目に遭う、または遭わせる。それでも何故か笑ってしまう場面が多々あってそれだから読み続けていられるんだろうと思う。まさにこの現実世界だって不条理で満ち満ちている。突き詰めて考えれば恐ろしくて手も足も出ない。だからこそ「笑い」は精神の防衛となり武器となるんだろう。 SNSでちらと見かけた投稿から手に取ったダニイル・ハルムス。大正解だった。
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