
Anna福
@reads--250309
2026年5月13日
カフェーの帰り道
嶋津輝
読み終わった
大正末期から戦後、上野のカフェー西行に集まる個性豊かな女給たち。
女性が一時的な労働力として扱われた時代に、それでも自分の道を見つけていく女性たちがみんな愛おしい。
辞めたり出戻ったり、それぞれの着地がある。
戦争は直接描かれない。でも生活の隙間にじわじわと入り込んでくる。
短編をまたいで人物がそっと顔を出す。
気づいたとき、時間の重さがどっとくる。懐かしい人に街角でばったり会ったような、胸熱な仕掛けがある。
重い時代を経て、昭和生まれの娘が希望を持って歩き出す終わり方が特によかった。
派手じゃないのがかえって効く。






