
A.
@fu_0411
2025年1月20日
大人は泣かないと思っていた
寺地はるな
読み終わった
感想
今読むべくして読んだ本だった📕
田舎の解像度が高すぎるし、身に覚えもありすぎる人の噂話でしか繋がれないような閉鎖的で古典的。そんな場所で固定概念や昔ながらの価値観、「らしさ」にとらわれていたことに気付いたり一歩踏み出す人たちの、私達の話だった。
いい言葉もたくさんある本。
翼は男らしくないって言われてもずっと飄々と自分の考えをちゃんと持っている。けどどこかで親のため、息子だから。仕事でも安定しそうだからと思っていたり先を考えすぎたりするところに共感した。
平野さんの妥当な相手ととりあえず結婚したいと思っていたり、周りからいい子と思われてるけど実はそうじゃないところも。
小柳さんや玲子さん、翼の母のように凛と周りの目よりも1人の人間として堂々と生きている人たちだってそれなりに何かに囚われていた過去もあるし、気にしていないようで鉄腕のように実は1番価値観に縛られていた人や鉄腕の父のように古い価値観からなかなか抜け出せない人もいる。
大人だから泣かない。女のくせに偉そう。男のくせに泣くな。女は結婚が1番の幸せ。男らしく。etc…
私も知らない間にそんな価値観や固定概念に縛られていたり気にしていたことを思い知ったし、自分らしく1人の人間として生きても悪いことではないし、他人は他人で先の先のことを考えて憂うより今を見つめて大切なものを見失わないようになりたいと思う。
玲子さんや小柳さん、鉄腕、翼のように。
家族であっても分かり合えないこともあるしうまく行かないこともある。それでいい。親と子である前にみんな1人の人間だから。
どんな人生や選択をしても軽やかにその考え方や生き方を尊重できるようになりたいと思うラストだったなぁ💭
解説にもあったけど寺地さんは片方を上げて片方を下げることをしない。すごくフェアな目線で物語を書かれていて、誰もが人生の主役で一人一人ちがう人生があることをこの本で改めて思わされた。
小柳さんと小柳さん好きだった☺️
あとラストは翼と小柳さんが出来ればこの先も一緒にいれる人生であるといいなと思った。

