みさと
@misa10
2026年5月26日
花の子ども
オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル,
神崎朗子
読み終わった
借りてきた
アイスランドのバンドのコンサートに行くまでに読もうとしていた。間に合ってよかった。
荒涼として曇りがちなアイスランドの景色は東北〜北海道を連想した。遠い世界の村は反対に光に溢れて豊かで美しい。場所の設定が全て素敵だった。
もともとアイスランドが婚外子率7割越えの国ということは知っていたので、逆に主人公の両親が結婚してることを新鮮に感じたり、主人公とアンナの関係についても導入部での驚きはあまりなかったり。
とはいえそんな世界でみんなが納得して暮らしているかは別の話で。学生の身でひとり妊娠してしまったアンナ、実はきっと困ってるよね?とたいへん心配だったので、終盤の言葉にはほっとした。ただ、相手である主人公も全くもってダメな男の中の男というわけではなく、身体への俗な欲望とともにどこか神秘性と一緒に描かれているのが憎めないというか、複雑で独特で面白かった。
読了後に振り返って、主人公を通して描写される会話の少ない生活の中で、アンナが主人公を好きになったのも決して悪いことではなかったのではと思う。好きになったから手を離せたのだろうな。