みさと
@misa10
- 2026年10月1日
美貌の女帝永井路子「この状態から合流できる史実があるんですか!?」という引きを何重にも張るのが上手すぎる。 氷高の変化を追いかけながらとても面白く読んだけど、随所に時代を感じる。長屋王邸宅跡の発見は発表年の翌年らしく、作宝楼がそのまま長屋王邸になっているのが味わい深かった。 ただ、安易な二項対立は歴史の読みを浅くしてしまうのではないだろうか。2026年の私には対立を超える話が必要なので、55年体制時代の古い政治観を感じるわ〜と思って読んでいた。藤原(近江、天智、唐)vs蘇我(飛鳥、持統天武、新羅)というのも、そこまできちんと塗り分けられる問題とはされていないんじゃないか、近年の研究…… 対立を超えるという意味では、藤原の子として登場した聖武がパンデミック後に藤原アイデンティティを失い、無力な存在として病んでいくところがとても興味深かった。その姿を紫香楽宮で受け止めて手を取った氷高にミオヤっぽさを感じられて、一番好きなシーンかもしれない。 氷高は皇統を守りたいならもっと首に干渉していけなかったのかな……と思わないでもない。親から子への継承ラインの中で、氷高が首にとってのミオヤになりきった瞬間ってあったろうか……あったとしてもごく晩年なのが寂しい。末代だ〜…… - 2026年9月26日
- 2026年9月23日
歴史小説のウソ佐藤賢一読み終わった歴史小説を書く上でのノウハウというより歴史学との切り分け、サイエンスとアートとイデオロギーの話とか。史観というほど大層なものは持ち合わせてないけど、かといって自分の認識の立ち位置に無自覚でもありたくないので、常に謙虚に学んで自分の位置を確認修正していくほかないなと思った。 SNSで一次創作をアップする人たちの「うちの子」が二次創作でも「うちの○○さん」として流入しているのはかねて気になっていたところだけど、歴史小説なんかまさに「うちの(解釈の)○○さん」だし、いわゆる史観のミクロ単位での発露なんだよな〜と改めて考えさせられるところだった。 - 2026年8月15日
孝経 <全訳注>加地伸行 - 2026年8月15日
- 2026年8月15日
- 2026年7月26日
異形の白昼筒井康隆読んでる - 2026年7月26日
刑務所の中花輪和一読み終わった - 2026年5月31日
マチルダメアリー・シェリー,市川純読み始めた - 2026年5月26日
花の子どもオイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル,神崎朗子借りてきた読み終わったアイスランドのバンドのコンサートに行くまでに読もうとしていた。間に合ってよかった。 荒涼として曇りがちなアイスランドの景色は東北〜北海道を連想した。遠い世界の村は反対に光に溢れて豊かで美しい。場所の設定が全て素敵だった。 もともとアイスランドが婚外子率7割越えの国ということは知っていたので、逆に主人公の両親が結婚してることを新鮮に感じたり、主人公とアンナの関係についても導入部での驚きはあまりなかったり。 とはいえそんな世界でみんなが納得して暮らしているかは別の話で。学生の身でひとり妊娠してしまったアンナ、実はきっと困ってるよね?とたいへん心配だったので、終盤の言葉にはほっとした。ただ、相手である主人公も全くもってダメな男の中の男というわけではなく、身体への俗な欲望とともにどこか神秘性と一緒に描かれているのが憎めないというか、複雑で独特で面白かった。 読了後に振り返って、主人公を通して描写される会話の少ない生活の中で、アンナが主人公を好きになったのも決して悪いことではなかったのではと思う。好きになったから手を離せたのだろうな。 - 2026年5月13日
- 2026年4月30日
護法童子 下巻花輪和一連作短編としてどう締めくくるのかと思ったら、着想源だという信貴山に収束していって、しっかり閉幕するのが意外だった。男の子と女の子、どちらも人間味ある振る舞いながら終始シュールな温度感でいるのがとても可愛い。鹿の話がよかった。 - 2026年4月29日
護法童子 上巻花輪和一だんだん読み方がわかってきた。不条理でつらい話が多いのに時々くすっと笑える部分があり、あと平安時代の風俗を絵に落とし込むのが上手すぎてページをめくるのが楽しい。回ごとの家の描き分けもこだわりを感じる。目が切れ長でまつ毛の濃いむちぷりな子供が出てくると目が幸せを感じる。 - 2026年4月29日
水精花輪和一 - 2026年4月26日
- 2026年4月24日
零號琴 下飛浩隆 - 2026年4月24日
零號琴 上緒賀岳志,飛浩隆 - 2026年4月19日
木下順二戯曲選 2木下順二ちょっと開いたひとまず夕鶴のみ読む。南陽市の民話館で聞いた鶴の恩返しの語りと珍蔵寺縁起がとても興味深く、関連で戯曲に手を伸ばした。「つう」という名前はこれがオリジナルなのかな。 前近代からの伝説では飛ばされがちな独立個人としての思い悩みが演劇ではぐっとフォーカスされているのが面白さだと思う。つうが板の上に在るヒトとして優しくてどこか頼りない男に寄せる激しい情念と、一方で人の生み出した共同幻想たる金銭の話になると頭が鳥に戻ってしまうぽっかり空虚な部分のギャップが文章だけでも胸に迫った。 - 2026年4月18日
- 2026年4月11日
七つの時計アガサ・クリスティー,深町眞理子読み終わったネトフリ版の最終話だけを見て、犯人も真犯人もわかってるけど原作読んでみるか〜!と思い買った。全然話が違う!どちらの結末も良さがあるのと、厳しい言い回しのわりに会話文多めでとても読みやすかった 犯人だと思っていた相手が実は探偵だったというのはもう陳腐ともいえる展開かもしれないけど、純粋にとても面白かった。その上で主人公にラブが絡んでくるのも王道で個人的には好き。 賢くて向こう見ずで運転の荒いお嬢ちゃんがへらへらのほほんした紳士に呆れながらも事件に巻き込むまいと守る構図の一方、実は有能な探偵は男の方で、関わってほしくないのに大事なお嬢ちゃんがずんずん事件に踏み込んでくるので大焦りしてるのとかオタクは大好きなんですよ……
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