
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2026年5月13日
「なむ」の来歴
斎藤真理子
まだ読んでる
残りが半分しかないので本当は読みたくなかったのだけど…
『済州島4•3事件 ハン・サラン』を観た。
圧倒されてしまい、ハン・ガンの『別れを告げない』を思い出したり、人が人を殺めることは「理由」や「大義」さえあれば罪悪感もなく可能であることを見せつけられて、人間は愚かな生き物だと思った。
そんな気分だったので縋る思いで斎藤真理子さんのエッセイを手にとって読みはじめてしまった。
四章は過去に連載していたコラム、五章は本について、言葉がするすると入ってくる。
その中にセウォル号事件についてのコラムがあり、事故のことや犠牲者のことを忘れないために作家や詩人が中心となり、毎月最終土曜日の午後4時16分から犠牲者への思いを朗読で表現する「304朗読会」が行われていて一般人も参加できるという。
「忘れないこと」「覚えていること」から「伝えていくこと」に繋げる試みなのだろうなと思ったのは、この会を犠牲者の数である304回続けることになっていて終了まで25年かかるらしい。
映画の中で母アジンが娘のヘサンに「学校でたくさん勉強しなさい、そして今日見たことを書いてたくさんの人に伝えなさい(大意)」というようなことを言っていて、理不尽な暴力に屈しなかったことやこの島で起きたジェノサイドを未来に語り継ぐべきだという強い意志を感じた。
また別のところで読んだ広島で被爆して韓国に帰国した被爆者を父にもつ人が「過去が現在を助けてくれている」というハン・ガンの小説の文章を引用してインタビューに答えていた。
過去を忘れないことはこれからの未来をよくしてくれると信じたいし、信じている。









