
碧衣
@aoi-honmimi
2026年5月13日

ねじの回転 (光文社古典新訳文庫 Aシ 6-1)
ヘンリー・ジェイムズ
読み終わった
これは、ある女性の手記を正確に書き移したものである。
イングランドの古い屋敷に暮らす、両親を亡くした幼い兄妹の家庭教師として雇われた「わたし」。
雇い主であり、兄妹の伯父にあたる人物から出された奇妙な条件、前任者の不可解な死、兄マイルズの寄宿学校から届いた手紙と用意された不穏な予兆はやがて形となり「わたし」の前に姿を見せる。
それは過去の亡霊なのか、それとも「わたし」の錯乱した精神が見せる幻なのだろうか。
解説を読まなかったら、この亡霊譚の大げさで大仰に感じる表現が当時のセクシャリティのタブーやイギリス帝国の問題について示唆されているなんて気づくことはなかっただろう。
だけど、結局は作者に煙に巻かれた感じが否めない。

