
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年3月20日

読み終わった
お風呂読書
最後の第5章は、まさに本書のタイトルと直接関係する「自責感」について。出だしの「躾」と「規範」の整理の仕方が面白い。
“そこで[地球で]生きていくには、一定の規範を自分に取り込むことが必要です。それを総称して「躾」と言います。/子どもが生まれたそのときから、その養育者は[...]これはやっていいこと、これはやっちゃいけないことというのを、植え付けていく。これが躾です。/この世に適応しなければ、私たちは生きていけないからです。[....]/そう子どもには言えないので、これは間違っていること、これは正しいことというふうにして、教え込んでいく。/そして規範というのは、私たちが世の中で生きていけるようになることによって、正当化される。”(180-181頁)
つづく「文脈化」、「究極の合理性」、「根源的受動性」と「愛着」、「正義」の話などもとても大事。あまりに読みやすいかたちで大事なことが提示されているので、何度か読んで自分の中に落とし込んだほうが良い気さえする。
個人的に最もグサッときた箇所のひとつがこちら。
“あともうひとつ。どの教科書にも、虐待されてる子に対して「あなたは悪くない」と言いなさい、と書いてあります。/どうぞ、勝手に言ってください。/そんなことで、どうにもならないと私は思う。むしろ専門家は、この子は悪くないんだと、自分に言い聞かせるべきです。”(205頁)

