
読谷 文
@fumi_yomitani
2026年5月14日
gururiのぐるり
渡辺愛知
読み終わった
ときどきSNSで見かけていた、「雑貨と本 gururi」の店主さんによる日記とエッセイ。
今夏、谷中からほど近い場所に移転されるとのこと。
店主さんの半生からお店の開店に至るまでの道のりが、短い文章で簡潔に書かれているものの、内容があまりに劇的で、驚き、涙した。
自分の経験と照らし合わせながら読んだ「再び体調を崩す」の章。
病を得た人が一番ダメージを喰らうもの、それは「再発」だ。もう治った、自分は元気だ、と思って生活していたのに、ひとたび病の影に捕まえられるや、一瞬で奈落の底に突き落とされてしまう。
そこからの店主さんの克服に向けた姿勢がすごかった。
「転機」の章で今のお店につながるくだりは、こちらまで一緒になってドキドキした。
一番最後の「おみやげ話」。
さらりとした筆致で日常の出来事が描かれているのだが、二度、三度と、読むたびに涙が溢れてきてしまう。
たまたまオトメツバキの美しさに目を留めた二人の、通りすがりの会話。
こういう文章を名エッセイというのだろう。


