
はぴ
@happy-reads
2026年5月14日
咒(まじない)の脳科学
中野信子
読み終わった
ここでいう「咒(マジナイ)」ってのは、呪いのような悪意に限らず、願望を含めた言葉や儀式、思考体系のこと。人類の願望(ひっくり返せば、不安や恐怖)を元に構築されたルール。これは集団を支配する構造なわけで、私たちは誰一人この構造から独立して生きることは不可能。
「脳科学」とタイトルにあるけど、脳科学的な神経の働き的解説はあんまりなく、人間アルアルの裏側(表立っては言えないようなテーマ)についての本。
中野信子さんは名前だけ知ってて、エンタメ(ポピュラーサイエンス)系脳科学者かと思ってたけど、すごく誠実な語り口で好きになった!
タブーとされるテーマ、実験結果を取り上げる系の発信者は「不都合な真実!!」みたいに煽る文言で気を引こうとする(あるいは一人で盛り上がってる)タイプの人が多い印象だけど、中野信子さんは全然そんなんじゃなく。あくまでも一つの視点として、そこからどんな見方や考え方につなげることができるか、ってことを伝えてくれてる。
以下、読んでておもしろいなと思ったこと3つ。
①認知科学的には美しい音の連なりやくり返しには人間の思考を止める力がある
→マントラを例に挙げてたけど、シュプレヒコールもそうだよね👀
そもそも「悩み」そのものは思考から生まれてるんだから、そいつを停止できる時点でマジナイの効果はあるわけだ⏸️🧘
②被害者イジメといいますか、少数派に厳しく容赦ない人ってのは「向社会性」の高い人(サイコパスの反対で共感力豊かな人)が多い
→豊かで安定した社会では良心的で正義感の強い人々の方がより恐ろしい…なんてったって集団で動くからね…🫢
人が罰せられるところを見たいという欲求(制裁、正義の欲求)は凄まじい。わざわざ対価を払ってでも見たくなるもんらしい。だからイケニエが現代でも必要とされる…
③容姿(外見)の影響力は人の判断にモロ影響してる
→他者だけじゃなく、自分のアバターが自分の認知を(物の重さの感じ方まで!)変えてしまう



