たまこ "猫弁 天才百瀬とやっかいな依..." 2026年5月16日

たまこ
たまこ
@tamako_26
2026年5月16日
猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
とても、いい話を読んだ。 後半などは何だか言葉にはならないんだけれども、温かな気持ちになって涙が止まらなくなった。病院の待合だったので、涙が出るのには困ったものだけれども、かといって読む手を止めたくはなかったので、コッソリと泣きながら読んだ。悲しかったのではなく、温かな気持ちが今の自分の心に凝り固まった泥を流してくれたのではないかと思う。 「猫弁」のことは全然知らず、書店で見かけたり講談社のリーフレットなんかで紹介されていたのを見て知った。シリーズがこんなに発行されているとは知らずに驚いた。 タイトルに違わず猫がたくさん出てくる。猫は好きだけれど、種類などに関してはよく知らないので、猫の種類が書かれていてもイメージは湧かないのだけど、それでも猫の可愛らしさが伝わってきて、特に子猫のテヌーに関しては、自分の手のひらに子猫が乗っているような、頬ずりしているような心地がして大変可愛らしかった。 最初はなんて風変わりな人たちなんだ‼︎と思った依頼人や飼い主たちではありますが、最後には印象が変わっている様子が、とても良い塩梅だった。 点と点が繋がって収まる所に収まっていく構成には感服した。誰も不幸にはならずに、適材適所にハマっていく感じが救いがあって本当によかった。百瀬さんが一役有名になった事件も、百瀬さんの人柄や手腕のおかげで不幸になる人や猫が減ったのも、とてもありがたかった。猫を取り扱う作品では猫が酷い目に遭うケースもあるので。 私が最初に好きだと思った文を以下にメモ。 「黒猫が左手の甲をぺろりと舐める。野呂をなぐさめているようだ。常に野呂のデスクの上でどろんと寝ている太った猫で、そこにいなければ、デスクの下にいる。野呂デスク守衛という職務ならば、二十四時間労働のハードワークで、労働基準法違反に違いない。」
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