
苺月
@moon_tea
2026年5月15日
推し、燃ゆ
宇佐見りん
読み終わった
先月『イン・ザ・メガチャーチ』を読んで、そういえば推し活がテーマの本で気になっていた本があるなぁと思い出した。
読み始めてすぐ、いつも読んでいる小説とは雰囲気が違うなと思った。
帯には芥川賞をとった作品だということが書かれていて、調べてみると本作は「純文学」というジャンルらしい。
淡々と物語が進み、明確な答えが描かれずに余韻を残した終わり方に、こういうのが純文学の世界なんだなと理解した。
推しを推すことが生きる目的になる感覚とか、身の回りが疎かになって周りが見えなくなる感じとか、少し前まで推し活をしていた自分にとって共感できる部分がたくさんあった。
推し活にのめり込んでいた当時に『イン・ザ・メガチャーチ』や本作に出会いたかったなと思う。
金原ひとみさんの解説もすごくよかった。
「小説とは死ぬまで体を支える、消えない背骨になり得るのだ。喪失を描いた作品が、喪失を埋める。」
今の自分にとって読書は心の支えであり、推し活の代わりのような存在だ。
一冊読み終えるたび体の一部になっているような感覚が確かにあって、昔読んだ本に支えられているなと感じることもある。
読書は健全な推し活だなぁと思う。
いつかまた推しと呼べるような存在に出会ったら、次は健全な推し活ができたらいいな。







