推し、燃ゆ

48件の記録
- 骨@se___bone2025年4月26日読み終わった推しが炎上する話という前情報しか持たず、パートナーの本棚にあった文庫本を拝借。友人との待ち合わせまでに読む。 主人公はなんらかの特性があって診断も下りているのに、周りや家族からサポートが受けられない。だから坂を転がり落ちるように状況が悪くなる一方。ブログを書くのがうまくて、おそらく向いていることもあったんだろうとわかる描写がより暗鬱な気持ちになった。
- まめたろう📗@edamame2025年4月26日読み終わった人間って居場所がないと何かに依存して自分を保とうとするみたいな所があると思っているんだけど、それが「推し」だった子の話…だと思う。 この主人公、どんな大人になるんだろう。 このまま辛い人生なのかな。
- ゆき@yukibook2025年4月16日読み終わった借りてきた@ 図書館お昼休みに読了。 推しをどんな時でも応援する。 でも推しがアイドルから人間になっても人生は続いていて、、、 私には難しかった。。
- 猫@mao10122025年4月11日読み終わったかつて読んだ自分にも推しているコンテンツがあるので、解像度の高さがリアル。推すこと(追いかけること)で自分の存在意義を保っていたり、完璧に推すことが直結して自己評価に繋がるパターンが多い。推しが結婚して家庭を持ってグループが解散した後の、相手の自宅を見に行って、洗濯物を見て傷つく所が凄くグロいなと思った。そういう細かな質感のひとつひとつで自己が傷つけられている感覚や、推しがいなくなった人生が余生となってしまった主人公の内面の虚構さがなんとも言えない。それでもオタク側にとっては推すという事が自己を肯定する要因の一つになっていて、そういう推し方をしている人達は現代の社会には沢山いる。
- 夏しい子@natusiiko2025年4月5日かつて読んだこの物語は、母親が一番病んでいる。その一番の被害者が姉だ。主人公も中退になったり、それでも一人暮らしに追いやられ、結局は放って置かれた。主人公自身の責任という見方もあるが、何だかんだ言って彼女は未成年だ。しかも、幼い頃より明らかに学習能力が他の子どもより劣っているのが分かっているのだ。それでありながら そこを無い事のようにし、主人公がさも真面目にやっていないかのように扱う母親。 そういうところが目につく
- みう@miu2025年3月19日読み終わった推しは背骨のようなもの。という一言に推しに生きる人を表していると感じた。 自分には推しがいないけど、推しがあることで社会との繋がりが生まれ、ハリのある生活ができるというのは素敵だなと思った。 好きに囲まれる生活を目指したい。
- むむむ@_snowy-11032025年3月6日買ったかつて読んだ人生の半分以上誰かを推している私にとって 妙にリアルだった記憶。 怖い本じゃないけど あまりにも私の人生が推しに支えられていて 変に生々しいので メンタルが丈夫な時にまた読み返したい(笑)
- 内田紗世@uchidasayo2024年4月23日読み終わったあかりには居場所がない。家にも学校にもバイト先にも。普通のことが普通にできない。できるのは推しを推すことだけ。家族とも分かり合えない。推しの部屋にぬいぐるみがあることへ違和感を覚えることはできる。ぬいぐるみが苦手だという発言がいつどこのものかも覚えているが、友達から借りた教科書を返すことはできない。雨と洗濯物に関する部分は、おお…と思った。 あかりは強い。母と姉が自分の話をしている深夜のリビングに「わざと」入ることができるし、父親のある一面を知っているのに「悪い気がして」見ないでいられるし、それを父親に告げもしない。カードを切れば父親はもしかしたらその貼り付けたお面を保つことができなくなるかもしれないのに。「じゃあなに」とまっすぐ問うあかりに父は話をそらさずに答えなければいけなかった。でもできないことがこの親子の溝を一層深くした。 あかりはもう諦めている。大事な投票結果が発表されている番組を見ているのに母親にリモコンを奪われても何も言わない。母親のとった行動は卑怯であったにも関わらず。あかりが「頭のなかが黒く、赤く、わけのわからない怒りのような色に染まった」のは母に対してではなく推しに関する結果へのものだった。すでにあかりの世界に母親はいない。 先生や家族に対して「私の方があかりのことを分かります!」と大きな声で言いたかった。どうしてあかりのことを分かろうとしないのか詰問したかった。でも無駄に終わることも分かった。その人の人格を理解するには必ずしも血縁関係は必要ではないし、時には枷にすらなり得るのだと思った。 推しが炎上してもあかりは至極冷静である。燃えようと推しは推しである。だが、推しを推せなくなる出来事が起こる。あかりはそれをも受け入れる。その後の自分の人生を「余生」とまで言う。全てが終わったと思われた更にその後、あかりはあかりのやり方で導かれるように行動し、自分にとどめを刺す。 推しの全てを知っていたはずだった。笑い方の癖、考え方、その眩しさ。流す汗と一体になれたはずだった。けれど何も知らなかったのかもしれない。 「あたしを明確に傷つけたのはー」傷ついたあかりは「二足歩行には向いていなかったみたいだし」、「綿棒を拾った」。この「綿棒を拾った」意味とすごさは全文を読まないと分からないので是非読んでほしい。
- まお@mao_ssss2023年10月17日読み終わった話題になっていたので何度かハードカバーを手に取ったのですが、結局文庫が出るまで待っていた1冊。あまりにも現実に近いところが描かれていて、全然フィクションなんかじゃなくて、馴染み深い息苦しさ。余生だ。という言葉に何度も頷いた。私も余生を生きている。