
octo
@mothmanoir
2026年5月15日
ベルクソン哲学の遺言
前田英樹
読み終わった
「持続において思考する」とは、脳の作用に抵抗して、それを突破して思考することらしい。それは、延長よりも時間を、数量よりも質を、固定よりも変化を、静止よりも運動を、つまり不連続よりも連続を選ぶことなのだろうが、やはり肝心なところでベルクソン哲学の核心に辿り着けない感のある読書だった。生活を維持し、功利的に生きるための「物質的」な行動とは異なる、「持続」による直観。
ベルクソンへの本格的な入門書で、難解な記述も多いが、初学者でも漠然とベルクソンの考えていたことのイメージは捉えられるくらいには親切な書きぶりだった。今後はとりあえず、『ベルクソンー諸学と協働する哲学 (ワードマップ)』と村山達也『ベルクソン入門』、檜垣立哉『ベルクソンの哲学』を読んでから、『試論』をちゃんと読みたい。その際にもこの書籍から得られるものは多そう。