
euy
@euy
2026年5月16日

いのちの初夜
北條民雄
読んでる
「癩院受胎」を読んだ。
こちらも切実で力強い。
ハンセン病の療養所では作業中に足に釘がささったまま気づかないとかよく説明されるけど、小説で実際にリアリティをもって読むとまじでグロくてこわい。療養所内の恋愛とかは、なるほどこんな感じか。林の場面とか納骨堂の場面とか、多摩全生園の景色を思い出しながら読むとかなり現実感を伴ってくる。茅子は赤ちゃん産むって言ってたけど、このころは中絶させられなかったんかな。
久留米がガンギマってる。
「あれや壮健の書いたものだ」
「精神が腐らなかったって体は腐るんだ。体の腐らん奴が書いたものなんかこの病院で通用するもんか。俺だって体が腐らなけりゃもっと物凄い論理をひねり出してみせる。体の腐らん奴はどんな論理でもひっ放しができるんだ。都合が悪けりゃ転向すりゃ良いんじゃないか。俺はもっと切迫しているんだ。思想か思想自体の内部でどんなに苦しんだってたかが知れてらあ」


