
図書館マン
@tosyokan-man
2026年5月16日
NO.6[ナンバーシックス]再会#1
あさのあつこ,
toi8
読み終わった
図書館本
なんか物凄いものを見てしまった感。
アニメシリーズをつい最近見て、ラストに驚愕(!?)してしまい、面白くて前向きなラストだったけど一方で「え……この後どうするんや?」と呆然自失になっていたところ。
つい最近、14年ぶりに原作が更新されたと聞いて、ワタクシはなんて幸せものなんだと思った。古参ファンが14年待つところを1日も待つことなく続編を読めてしまった。
(14年ぶり!という感動を味わえなかった悔しさもあるが)
アニメと今作を見て真っ先に思ったのは、「これが児童文学なんですか!??」という驚き。ハードなアクションとミステリー要素が詰まったディストピアSFは大人になった自分も面白く読めたし、なにより性欲混じりの色恋や虐待、暴力をNGで終わらさず描写しききる姿勢に、「あ、読者の子どもを舐めてないんだな」って感じた。子どものうちに『No.6』という作品に出会えた子どもはきっと幸せものだっただろうなと思う。こんなん読んでたらハラハラドキドキして、続編来るまで授業が手につかないよ!
巻末にある作者から読者へのメッセージも、作者としての立場から語る赤裸々な思いが語られていて驚いた。こう語ってくれる作者さんなら、読者もきっと物語を信用できるでしょう。
物語は、紫苑がNo.6のトップになり「委員長」と呼ばれるようになった二年後。紫苑をはじめとする国の勤め人たちが懸命に働いたことで、No.6の排外主義的な制度が無くなり、西ブロックやNo.1~5の市との壁も少しずつ緩み、友好的な関係が結ばれようとしている頃だった。
紫苑の政策は人々から褒め称えられるが、紫苑ひとりが祭り上げられはじめている時勢に紫苑の母・火藍は不安を覚えはじめる。息子が過剰に崇拝され、市長に推薦されはじめている風潮が、かつての独裁国家No.6が生まれる過程を彷彿とさせるものだったからだ。
紫苑の政策は紫苑の親友・イヌカシにも不安を与えはじめる。西ブロック出身のイヌカシは西ブロック出身として生きたいだけで、No.6のような便利な世界に染まり、No.6の住人として生きたいわけではないのだった。しかしイヌカシは、そのことを紫苑に伝えられずに犬と過ごしている。
久方ぶりに西ブロックへと帰還してきた紫苑のかつての戦友・ネズミは紫苑のやり方を褒めたたえつつも「危うい」と評す。そして、「争いがもうすぐ始まる」とも。
ネズミに深い感情を抱く紫苑。紫苑は「次きみがここを発つときは自分も一緒についていく」といった本音を紫苑に語るが……。
手元に2巻あるけど、はやく続き読みたい!こう思える本に出会うのも中々久しぶり!
