

図書館マン
@tosyokan-man
諸事情あって本を買うお金がないので図書館にリクエストしまくる趣味を始めました。
税金をどこに対してどのように使うかを決めることは政治選択の一種とも捉えられます。
(前川恒雄『移動図書館ひまわり号』から、間接引用)
個人的に読みたい本をリクエストしていますが、税金を有効活用する上で、相応しい本がどんな本かを考えながら、選んでいきたいと思っております。
- 2026年9月29日
- 2026年9月29日
僕のこころを病名で呼ばないで青木省三気になる - 2026年9月29日
NO.6〔ナンバーシックス〕#9あさのあつこ読み終わった図書館本ついに最終巻!やった! ようやくここまで来たぞ! ネズミを助けるために「キーを渡すんだ」と命令口調になる紫苑様降臨。 もういいと止めるネズミに対して、力河とイヌカシも車に同乗して「3対1だぜ」となったのが西ブロック組の絆を感じられていい。 アニメ版の適度に距離のある感じもいいけど、こちらは児童文学特有の団結感がある。 ネズミの手紙が希望になっていた火藍。 ネズミを希望としていたのは紫苑だけでなく火藍もだったんだよね。 楊眠はデモを主導するけど、ワクチンというデマを使って破壊という強い言葉で市民を扇動。兵士の攻撃により参加者の中にも犠牲者が出る。楊眠のこの行動をデマゴギーって言うんですね。初めて知った。NO.6は知らない言葉が沢山出てくる。 紫苑がロストタウンの医師にネズミを運ぶくだりも原作にしかない。富良のくだりも医師のくだりもだけど、「立場が違っても人は対話できるし助けあえる」という場面はアニメでもやってほしかったな。 イヌカシが慰めてくれてるのに「ぼくが欲しいのはこの温もりではないのだ」と紫苑のモノローグが入ってちょっと笑ったけどw 紫苑は沙布と会ったくだりでも「ネズミの話をしたいんだ」モノローグを入れていて、微妙にノンデリだなと思った。 あと、アニメ版では破壊した老からのチップも原作では内容を確認してたな。 チップの内容自体は最終巻の内容をざっくりおさらいするといった感じで真新しさはなかったけど。 話を聞くネズミの「膝を立て、腕に顔を埋める」は体育座りでは……と思い、ネズミって体育座りとかするんだ……と思った。 エリウリアスは神と人の間の存在だけど、人間からすると寄生蜂にしか見えなくて、コントロール能力を要している虫の力を手に入れて、人間に応用することで完璧な支配体制社会にしたかった……ってことかな? でも結局神的存在だから謎は謎のままで終わったし、森の民であるネズミでなければエリウリアスと和解していけないという。 その結果、白衣の男は蜂にやられ、市長は自殺。 楊眠のデモ軍団はあれほど騒いでいたのに、紫苑の一言で止まったのは地味に凄いな。 で、ネズミ、バルコニーで熱唱(?) ネズミにしかエリウリアスは止められなかった訳だけど、ネズミを動かしたのは紛れもなく紫苑の姿勢や態度であったというところにジーンと来るよな。 呆気なく紫苑とネズミが別れ、火藍との再会を果たしてるのはうーんという感じ。 なんか……再会編1巻の後記にも感じたけど……エリウリアスで片付けしまったというのは本当なんだろうな。急ぎ足に感じられたというか。もうちょい細かく見たかった! ラストの文が「理想都市国家として存在した」なんだもんな。 これだけ紫苑の闇が匂わされていて、ネズミが紫苑の行く末を見てみたいと言ってるのに、過去系なんだ……と思ったもんね。 - 2026年9月28日
NO.6〔ナンバーシックス〕#8あさのあつこ読み終わった図書館本エレベーターに乗って沙布と再会編。 沙布とネズミはアニメ版でほぼ喋ってなかったけど、原作ではちゃんと会話があって「沙布とネズミが話してる……!」となった。 沙布の姿はホログラムで、沙布は紫苑に自分の実体を見られたくないから、連れていかないでと言う。 それはつまり、沙布の体は脳が摘出された無惨な状態の死体になってるから……という捉え方で合ってるんだろうか? 好きな相手に自分の無惨な状態を見せたくない。だから好きな相手がかつて褒めてくれたセーターを着て、最期に一番覚えててほしい姿で紫苑と会いたかった。紫苑に生きててほしかったから、自分はついていけないと断った。健気だなぁ。 何故自分は紫苑と生きていく道を許されなかったのか、ネズミがいなければ紫苑は一緒にいてくれた?と嫉妬っぽい後悔もちゃんと呟いてるのが16の女の子という感じ。 まぁネズミと会った時点で実質失恋みたいなもんだもんな、、、 沙布の死が受けいられず、紫苑がネズミに責任転嫁するアニメ版はアニメ版で窮地での仲間割れ感があって好きだったけど、原作はちゃんと思い直してて安心した。 そして原作でもネズミは沙布の死を強制施設崩壊に利用したと言って、紫苑の心を庇おうとするんですね。ネズミ自身も実はそうだったのかもしれない……という惑いがあるとは言え。 ネズミ、きみのそういう所が好きだよ泣 イヌカシが一人で複数人の矯正施設職員に食むかっていって凄すぎた。力河も手伝ってやれよ!と言いたくなった。イヌカシと力河の皮肉の言い合いがレベルアップしてて、クスッと笑うことが多くなった。 あと紫苑の逞しさが止まらないなぁ ネズミを抱き上げ衛生管理部まで運ぶ→止血鉗子で動脈をはさんで止血→ネズミの腕を自分の首にかけ腰に手を回し固定し持ち上げて煙と熱の中を進む→ネズミを殺した兵士の死体を蹴上げて塞がれていたダストシュートの投入口を現わにする→ライフル銃でありったけの弾丸を撃ち込みシュートの蓋を粉々に飛ばす→ネズミを抱えたまま自分ごと垂直のダストシュートに入る ……どこが「僕が弱い」なんだろう?? - 2026年9月27日
読み終わった図書館本前回からの続き。 強制施設侵入編。 今回はアニメ版とそう大きく流れが変わらないかな? アニメ版で端折られていた月薬や恋香の話が 事細かく描かれてたのがよかったかな。 月薬は登場人物の中で一番見覚えのあるタイプだなと思った。ふだんは権力のある方に流されるけど、個人としての良心や欲深さ、反抗心も持ち合わせていて、でも職務を捨てるほどの割り切りはない。その判断により月薬は殺されてしまったけど、おそらく読者が身に染みて共感できるキャラだからこそ、生きていてほしかったなという気持ちもある。莉々の実父がすでに亡くなってるからでもあるんだろう。また父親を亡くすのか……という気持ち。 紫苑が羅史を撃つ流れはアニメと同じ。 ネズミが「やっぱりあんたと死ぬんだな」って言ってたけど、死ぬ時は一生に死ぬと思ってたの!?と初知りで驚いた。 自分のやったことから自殺を試みた紫苑と、それを馬乗りになって止め、罪悪感を負ったネズミが泣くシーンは初めて見た。 ネズミが涙するところを見て紫苑が「わかったから泣かないでくれ」と言うのが、なんか精神的イケメン(?)だな……と思った。 ネズミの涙を始めて見た感想が「ただ愛しいのだ。無防備な涙がたまらなく愛しい。命にかえても守りたい」なんだもんな…… 銃を撃ったこともそうだけど、強制施設に入ってから紫苑の逞しさが止まらないな - 2026年9月26日
小山さんノート小山さんノートワークショップ気になる - 2026年9月25日
空と風と星と詩尹東柱,金時鐘読み終わった図書館本尹東柱の「序詞」に惹かれて。 尹東柱を解説した動画や金賛汀『抵抗詩人 尹東柱の死』を読み、尹東柱の背景を知ってから本編に入った。 尹東柱の詩は独自の表現がところどころに織り込まれた美しさを内包している。 それがゆえに、私たちがつい想像してしまうようなテンプレートの物語に当てはめることが出来ず、詩の内容に共感し理解することは難しい。 これは尹東柱がキリスト教に親しく、聖書の要素を下敷きとして創作された詩がいくつもあるから……とも言える。 ありきたりな表現に阿らず、身に染みて深く感じたことを、最も自分に親しい表現へと落として、目に見えるようありありと表す。 ありありと示されるがゆえに、ひしひしと読者の身に伝わってくる深みのある物悲しさ。 故郷の美しさに暮れ、日本への絶望に浸る彼の人生そのものも、作品によく描き出されているなと分かった。 尹東柱が尹東柱自身に誓うようにして、忠実に書かれたような詩だからだろうか。 作者の誓いの分だけ、読者の深い部分にまでも響いて、おもわず問いかけられてるような気になる。 「序詞」と「たやすく書かれた詩」が好き。 - 2026年9月25日
それ“も”犯罪かもしれない図鑑小島洋祐,小豆だるま気になる - 2026年9月24日
すばらしい新世界オルダス・レナード・ハクスリ,黒原敏行気になる - 2026年9月24日
魔の山 上トーマス・マン,望月市恵,関泰祐気になる - 2026年9月24日
5秒日記古賀及子読み終わった図書館本ちょっと前に話題になってたので読んだ。 娘さんと息子さんが大人っぽいというか。 娘さんは独自の視点があり、息子さんは独自の発想があるなと。 息子さんは作中で『おやすみ短歌』を読んでいたのもあって、「ああだからか」とやっと納得がいった。文学的だな~とずっと思っていたので。 二人と共にコンビニに出かける回がたびたびあって、ずいぶんと仲の良い家族というか、距離感がうまくとれている家族だなという印象。家族全員に想像力や気配りの心があって、家庭内の労働力にも不釣り合いさがないというか。正直言うとここまでバランスの良い家族は稀なのではないかと思った。 つい指摘されるとありがとうよりすみませんが先行する理由を「恥ずかしかったからだろう。恥はつらい。いっそ罪に変えたいくらいの気持ちになる」と解釈したり、「年を重ねてわかったことのひとつとして、すべての年代の自分が自分のなかに居続ける、というのがある」「ぜんぶそれなりの鮮度で自分のなかに保存されていて、それぞれ今なお世界を見ている」という文章が面白かった。 古賀さんの本はこれがはじめてだけど、なるべく200字作文でうまい具合にオチをつけようとか、起きた出来事を正確に描写しようとか、物書きのキホンを心掛けて書かれてる気がして、小説家としての自分をちゃんと覚えてる人なんだなと思った。 - 2026年9月22日
答えは本の中にデイヴィッド・レヴィサン,三辺律子気になる - 2026年9月19日
読み終わった図書館本またまた続きを読む。 今回はネズミの過去編にピックアップ。 ネズミの過去を知ったことで紫苑は被害者側の人間だったことを知り自責するんですが、この紫苑の自分に対する強迫感はなんだろな……と思う。 NO.6の住人とはいえど、私はそこまで紫苑を足手まといとか平和ボケしてる人だとは思わないけどな? 上辺だけの言葉を弄びたくない。 本当の言葉で喋りたい。 ネズミや沙布ならそんなことはしない。 というけど、今はほんとうの言葉を話せてなくても、それを馬鹿真面目に探そうとして、躊躇いながらも話し止めない人のほうがレアすぎると思う。 むしろネズミや沙布って嘘つけないor嘘つきたくない意志ゆえの正直さなんじゃ……と思う。紫苑みたいに自分に正直なことちゃんと言おう💦と思って正直に言っているというより、嘘に対する強い忌避感の裏返しなんじゃないかな?と思って。 そしてまたネズミがぶっ倒れたなぁ。 ネズミの瞳の描写が細かい回でもあった。 - 2026年9月19日
暗闇のなかの希望 増補改訂版レベッカ・ソルニット,井上利男,東辻賢治郎気になる - 2026年9月19日
みんなこうして連帯してきたジェイク・ホール,安藤貴子気になる - 2026年9月19日
アンジェラ・デイヴィスの教えアンジェラ・デイヴィス,浅沼優子気になる - 2026年9月19日
独裁体制から民主主義へジーン・シャープ,瀧口範子気になる - 2026年9月18日
読み終わった図書館本5巻目に突入。 人狩りのあと矯正施設に侵入し、人の山を登るという過酷な作業編。 紫苑が途中で心折れて諦めようとするのがリアルだけど、ネズミの言葉で立ち直るのも早すぎて驚いた。 紫苑かボーッとしてたらネズミがビンタかまして正気に戻すのスパルタ先生すぎる💦と思ったけどこの状況下でビンタ一発で済むなら大分優しいほうだよなと思った。 紫苑は拗らせたり拗ねたりしないのが地味に凄い。 いくらネズミが希望の存在だとはいえ、よくもこの状況で立て直せるな!?誰にでも出来ることじゃないよ!? あとはサソリとの対面が印象的。 ネズミをピンチに晒したサソリを殺そうとする紫苑様人格が徐々に現れていくのを見て、あぁ……となる。 ネズミは「俺の知ってる紫苑は断罪などしない」と言うけどそれってネズミの理想化だしなぁ。 あとP97のくだりは一体なにを見せられているんだ……とイヌカシみたいな気持ちになってしまった。 惚気タイムはもう説明できないというより説明したくないというか…… あとなんでネズミは紫苑に死刑執行人は向いてないだの小説家にも政治家にもなれないだの、紫苑に向いてない職探しをしてるんだと思った - 2026年9月15日
ことばの白地図を歩く奈倉有里気になる - 2026年9月14日
ふつうの人が小説家として生活していくには津村記久子読み終わった図書館本予約が回ってきたとき、本のサイズが思ったより小さくて驚いた。 てっきりハードカバーを想定していたので。 コンパクトサイズなので半日で読み終わった。 津村記久子さんの著作は1冊も読んだことがないのだが、夏葉社さんの『長い読書』が積ん読にあって、そこ繋がりで『ふつうの人が小説家として生活していくには』を読んだ。 二人と世代が遠く離れているせいか、はたまた津村さんのことをそもそも知らないせいか、世代の音楽やスポーツの話にはロクについていけなかったのだが、4日目で語られていた政治やSNS現代の話題にはついていけた。 インタビューだから多少は整理されているのかもしれないが、津村さんの話し言葉は例えが上手くて、よくこんなに受け止めやすい言葉がするすると出てくるなと思った。 受け止めやすいというのは、話している途中で思考が捻れるようなことがない、という意味である。これだけの考えを人の前で披露するとなったら、話している途中でつっかかったりするもんじゃないか?と思うのだが、そこが一切ない。 これを読んで何かを書きたいような気持ちにはならなかったが、津村さんのコツコツ進めていく姿勢は見習いたいなと思うばかりであった。 「なんか月の土地の権利を売るみたいな感じがいちばん似てると思うんです。でも、月の土地よりずっと少ない額で関与できる。お金を出せば誰かの人生をコントロールできますよっていうことが二〇〇〇年代の最後に普通になってきた。でも、完全に他人の人生をコントロールできることなんてありえない。コントロールできるものは、ほんとうは自分の人生だけだったんですよ。でも、もしかしたら自分の人生をコントロールしにくくなっていく時期っていうのと、コントロールさせてあげるよって権利を売ろうとする時期っていうのが重なったんかもしれないですね。」(p172) 「孤独を商売にしてるって公言してるんですよね。すごいなあ。」(p177) 「ギャンブルするやつは自分の好きなコンテンツにたどり着ける確率が、しないやつより圧倒的に高い」(p189) 「友人の一人が、『自分にとっての人生の目的は、自分でできることを広げることだ。技術を習得することだ』と語ったことがあって、わたしの考えもそれに近いと思いました」(p204)
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