空飛び猫 "存在のすべてを" 2026年5月5日

空飛び猫
空飛び猫
@marin2000
2026年5月5日
存在のすべてを
塩田さんは人間を描くことが天才的にうまい。さらに物語は毎回惚れ惚れするほどの掴みが素晴らしく、『罪の声』の導入にも度肝を抜かれたが、本作は2児同時誘拐…。30年という時間に移りゆく時代、それを物語に落とし込み、登場人物がこれまで生きてきた出来事や思いに重厚感を感じた。長い年月のなかで実際に起きていた真実を目の当たりにした時、その愛に読む手を止めることができなかった。 複数の視点から事件が描かれ、物語が重層的になっている点も読み終えた時に良すぎて目眩がした。読めて本当に良かった。
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