

空飛び猫
@marin2000
年間100冊を目標にただひたすらに本に接する日々。とはいえ会社行かなきゃだが、心ぶち抜かれる物語に出会いたいからやっぱり本に接する日々。
- 2026年5月5日
存在のすべてを塩田武士読み終わった塩田さんは人間を描くことが天才的にうまい。さらに物語は毎回惚れ惚れするほどの掴みが素晴らしく、『罪の声』の導入にも度肝を抜かれたが、本作は2児同時誘拐…。30年という時間に移りゆく時代、それを物語に落とし込み、登場人物がこれまで生きてきた出来事や思いに重厚感を感じた。長い年月のなかで実際に起きていた真実を目の当たりにした時、その愛に読む手を止めることができなかった。 複数の視点から事件が描かれ、物語が重層的になっている点も読み終えた時に良すぎて目眩がした。読めて本当に良かった。 - 2026年4月20日
探偵小石は恋しない森バジル読み終わった森バジルさんはデビュー作から繋がりに繋がる物語を描いているが、本作もどんどん繋がる。むしろ繋がりすぎて不自然さを感じるくらいだ。 ご都合主義と言われるだろうが、あくまでも小説なのでそれを楽しめばいいとは思うが…やりすぎ感はある。 なぜ恋愛にまつわる出来事ばかり依頼がくるのか、小石と蓮杖の関係性は何なのか。序盤は事件の解決を積み重ねていくが、その裏側では…。 ライトノベル的な登場人物たちのやり取りは読みやすく、反面どうしてもその文体から読む人を選びそうではあるが、謎が物語を引っ張っていくため読了することができた。 次はどんな繋がる物語を紡ぎ出してくれるか楽しみだ。 - 2026年4月17日
殺戮の狂詩曲中山七里読み終わった御子柴礼二シリーズ第六作目。これまでも十分に話題の事件に関わってきた御子柴が今回も世間の耳目を集めるとんでもない事件に携わる。 無理だ。とても今回はひっくり返せないだろうと読み進めるうちに、今回の御子柴の狙いはどこにあるのかを考えながら読んでいた。 著者は執筆当時の日本で話題になっている社会問題を作品に盛り込み、登場人物たちが生き生きと奮闘する様を描くことに長けている。文章は読みやすく、真相の一端を出すタイミングがうますぎる。この二つが合わさるとこんなにも没入できるとは。本作も存分に楽しめた。
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