
プカオ
@panshg_0118
2026年2月16日
生きとるわ
又吉直樹
読み終わった
感想
紹介
読み始めは横井が100で悪く、岡田に同情したい気持ちだったが、彼等の過去が明るみになり、読み進めていくうちに岡田にも少し原因があるのではと思ってしまった。岡田が横井につい大金を貸してしまうのは、岡田の高校時代から根づいた『報われるべき人が苦しむ時、自分が手を差し伸べたい』という思いが『どんなに人を裏切っても自分が楽しければOK』という価値観の横井に対しては全く持って相性が悪いのだと思う。
もうあとがなく、超えてはいけないラインをも超えた場面は、人の善意を利用して自分の利益の為に騙す横井と同じ側になってしまったのだと息苦しくなった。だが自分も同じ立場なら他者の信用に甘え、罪悪感を抱えながら残りの人生を送るかもしれないと思い、怖くもなった。読んでいて自分とは全く関係のない他人事、とは思えなかった。どんなに人の道を外れても、その先どうしようもなくなっても、人生は続いていく。それでも『生きとるわ』と彼等は言うのだろう。人生とはそんなものなのかもしれない。
