

プカオ
@panshg_0118
- 2026年1月6日
本と偶然カン・バンファ,キム・チョヨプ買った読みたい - 2025年12月18日
村上ラヂオ村上春樹読み終わった紹介感想著者の作品では小説しか読んでおらず、著者のエッセイを読むのは始めてで、彼の私生活がどんなものなのか覗いている気分で新鮮だった。文自体も我々に向かって話しかけているような文体で、最後はどこかユーモアのあるオチ。題名の通り、これは村上ラヂオなんだと思った。特に好きな話は、猫の自殺とけんかをしないだ。 - 2025年12月8日
明るい夜に出かけて(新潮文庫)佐藤多佳子読み終わった感想ある事件で心を閉ざすようになった主人公が周りとの繋がりや交流によって、徐々に心の明るさや希望を取り戻していく話。人間は孤独でいても生きていけるし不便はないけれど、他人との交流がある事で自分なりの喜びや希望を見つけることが出来るとこの小説を読んで感じた。また、主人公が好きなラジオ番組の良さについて語っているシーンも好きだ。人が好きなものに対してその良さを語っているのを見るとこちらも楽しい気分になる。私も好きなラジオ番組があるのだが、その良さについて主人公のように言葉にしてまとめてみたいと思った。そっちの方がきっと熱量も高くなれるだろう。 - 2025年11月17日
君のクイズ小川哲読み終わった感想クイズ大会の決勝で、主人公三島の対戦相手は問題が一文字も読まれぬうちに回答し正解し優勝を果たす。三島はそんな『ゼロ文字正答』の謎を解明すべく調査していく。 クイズの奥深さに驚愕した。クイズプレイヤーのクイズへの繊細な意識はテレビ等で外側から観客として見ていた自分にはこの小説を読まなければ一生知ることのないような世界だった。 クイズの正解= 自分自身の歩んできた人生の肯定へと繋がると言う主人公に、クイズで正解した時なぜ嬉しくなるのかがわかった気がした。 三島の調査によって手がかりが増え、パズルのピースをはめていくように徐々に真実に辿り着く過程が読んでいて爽快だった。 - 2025年11月15日
海辺のカフカ(下巻)村上春樹読み終わった紹介感想上巻の方では、カフカ少年のパートの方が興味深かったが、下巻の方ではナカタさんのパートの方を面白いと感じていた。恐らくそれはナカタさんの旅の同行者となったホシノくんの存在によるものだ。『普通』とは少し離れ、共感というより風変わりだと感じる登場人物が多い中で、多少ヤンチャしたものの、そこからは普通に就職して、働いている最中に偶然物語に巻き込まれていく彼に一番感情移入できたかもしれない。旅の中で音楽の良さに気づいて彼自身の世界が広がっていく描写は特に好きな部分だ。そういった体験はあまりできないものだし、ふとした偶然で起こることが多い。私も読書でそのような体験ができて幸せだ。 - 2025年11月7日
スプートニクの恋人村上春樹読み終わった紹介感想『自分の恋が相手に受け入れられなかったらどうする?』 生きていれば誰もが感じる不安だ。 『そうしたらわたしは事実をあらためて呑み込むしかないだろう。血は流されなくてはならない。私はナイフを研ぎ、犬の喉をどこかで切らなくてはならない。』 この小説にはこちら側の世界とあちら側の世界が存在している。自分を受け入れてもらえなかった場合、そこに逃げ込めば、その世界では自分を受け入れてもらえるかもしれない。もしそうならなんて夢のある場所なのだろうと思う。でも、現実の世界は一つしかない。何かを失っても、変わっていっても、生き続けるしかない。 これからの人生、夢を見ていきながら、そんな風に進んでいくのだろうと思った。 - 2025年10月30日
苦役列車西村賢太読み終わった紹介感想私小説自体を初めて読んだが、ここまで自分自身をありのまま曝け出している著者に驚愕した。もし自分が書き手側となっても、フィクションに混ぜるのでなく、事実として自分を全て曝け出せる自信はなく、著者の人間としての強さを感じた。人間なら誰にでもある醜さや嫉妬、本音といった部分も全て描いており、主人公のひねくれ気質や周りへの劣等感も、自分が感じたことのある感情で共感した。 - 2025年10月22日
破局遠野遥読み終わった紹介感想ルールに適応し過ぎた人間の行き着く場所はどこなのか。 主人公の、自分に向けられる問題や助けに鬱陶しさを感じながら、それが視界に入らなくなればもう考えなくて良いと安心し、ニュースで報道される事件や、自分とは関係のない事柄に対してはその人達の幸せを願っていたりと、形だけで都合が良すぎる部分が現代社会と似ているような気がした。まるでAIのように自分が則るルールに従ってしか行動せず、そこに感情がない主人公の異質さに不安を感じながらページを捲っていた。 - 2025年10月6日
海辺のカフカ(上巻)村上春樹読み終わった紹介感想家出し遠い街へと旅立つ田村カフカの物語と、猫と会話ができる老人ナカタさんの二つの物語で交互に構成されており、最初、彼らの物語は現実世界と空想的な世界で分けられてるのではないかと思うほど落差がある。だが読むにつれ、そんな二つの世界が徐々に混ざっていくようになり、意外な所に登場人物達の繋がりが判明したり、空想的な世界で起こった謎の現象が現実世界の登場人物に認知されたりと、二つの物語が一つに合流する展開は正直胸が高鳴った。まだまだ謎も多いが、好きな部分もまた同様だ。 - 2025年9月17日
ひまわりは恋の形宇山佳佑読み終わった紹介感想1年で1週間しか起きていられない雫と、それでも彼女のそばに居続けたい日向の究極の遠距離恋愛。プロローグを読んで予想していた展開と大きくかけ離れていた。当たり前の様に生きてきた日常が突然壊れ、自身の宿命と向き合わなければならない登場人物の心情が、読んでいて辛くなり、それでも前を向いて希望を持ち続けようとする姿に、私自身も、今あるこの時間を満足できる様に精一杯過ごそうと思った。 - 2025年9月13日
羊をめぐる冒険(下)村上春樹読み終わった紹介感想村上春樹の青春三部作完結編で、シリーズ物の小説を最後まで読んだのは初めてだった。物語が進むにつれて何とも言えない嫌な予感がまとわりつき、結末が気になって普段よりも早いペースでページを捲っていた。ついに真相に辿り着くかと思ったらそこはまだ山の麓で、かなり焦らされながら、夢中で読んだ。読み終わった時、どうすることもできない虚無感で胸が一杯になった。読み返してみると伏線らしき部分もあり、ラストを考えると切なくなった。『僕』と『鼠』、二人の青春を彩る三部作だった。 - 2025年9月11日
羊をめぐる冒険(上)村上春樹読み終わった紹介感想前二作では『風の赴くままに』登場人物達の物語が進むような構成だったが、そこから打って変わり、主人公の『僕』がある羊の写真から大きな出来事に巻き込まれる形で行動に出る話となっている。前のニ作では、どちらかというと登場人物達の内面を重視しており、外の出来事は現実世界のように流れるがままといった世界だったが、今作ではその外の出来事もどこか非現実的で、主人公の『僕』はそれに巻き込まれる運びとなっている。今までがどこか現実のような世界観だったために、今作の不穏な物語の世界(小説だから当たり前ではあるが)で、知っている登場人物がどうなってしまうのか楽しみた。 - 2025年9月1日
1973年のピンボール村上春樹読み終わった感想これは決別の話だ。鼠は故郷とジェイズ・バーに、『僕』はピンボールである3フリッパーのスペースシップに。物語は鼠のパートと『僕』のパートの2つを交互に進行していく構成であり、2人共最後には各々の大切な存在と別れるのだが、その過程はまるで違う。鼠はいつ別れを切り出すか悩み、そういった繊細な描写が印象的だった。『僕』とスペースシップとの会話はその表現だけで『僕』の持つスペースシップへの想いが理解できるし、そんな大切な存在と別れる場面がどこか切ない気持ちになった。前作もだが、登場人物達の何気ない会話がまるでオシャレな洋画を観ているようで、心地良かった。 - 2025年8月27日
銃 (河出文庫)中村文則読み終わった紹介感想漫然と日々を過ごしていた大学生の西川は、河原で銃を拾い、日常が一変する。『銃』の不思議な魅力に取り憑かれ、自己ではなく『銃』を中心に行動していく西川にゾクゾクした。西川の『銃』に対する『誰よりもこれを理解していたい。』『銃に好かれたい』といった思いは、好き、またはファンである人や作品に対するそれと似ている感情だとも感じた。確かにそういったものがそこまで身近にあるのならここまで狂信的になれるのかもしれない。 物語の終盤、西川の心情である一文から、展開が急変する。読後の余韻はつい力が抜けてしまう程、強く残った。 - 2025年8月21日
追想五断章米澤穂信読み終わった紹介感想一章一章読み終えた後、どこかじめじめとした余韻に本を読み返しながら浸っていたいと思った。 死んだ父親が書いた五つの結末の無い物語、リドルストーリーを探して欲しいという依頼を受けた主人公は調査を進めるうちに故人がある未解決事件の容疑者だったことがわかり... リドルストーリーの結末は用意されているのだが、リドルストーリーの後に本編に一旦戻り、その章のラストにやっと結末の一文がくるという構成が自分にとっては斬新で面白かった。一度入った物語への熱を一旦冷まし、再度火をつけて没頭させる構成は本編とリドルストーリー両方の面白さがあって成り立つものだとも感じた。読み終わり、真実が判明した今の状態で、本書のリドルストーリーをもう一度読み返し、この小説をまだ楽しみたいと思う。 - 2025年8月7日
風の歌を聴け村上春樹読み終わった感想登場人物達の会話のテンポが心地良く、特に主人公と鼠の何気ない話題で各々が持つ考えをビールを飲みながら話す場面はとても好きだ。自分自身も友達とそんな会話をしている時が一番楽しいと感じるし、その為に酒を飲んでる節もある。ビールを飲んだ後普通に車を運転しているのも、1970年という時代を表しているようで気に入っている。こういった青春時代を語る話は映画でも小説でも一作で完結してしまう物が多いイメージだったので、続きがあることに驚き、早く次作の『1973年のピンボール』を読みたいと思う。 - 2025年7月30日
人間たちの話柞刈湯葉読み終わった紹介感想自分達が生きている現実とかけ離れている世界を堪能できるのが、SF小説の魅力だと私は思う。それは、あまりにも自分達とは縁の無さそうな話だからと遠ざける人もいるかもしれない。だが本書では、私達の生きる現実に遠いような近いような世界観となっており、常にお互いを監視しながら生きていく世界、ある日部屋の真ん中に大きな岩が置かれていた話など、どこかイメージしやすく、読みやすい短編が六篇収録されている。『こんなこと起こらないだろう』と『でももしかしたら...』が交錯し、それぞれの物語を楽しみながら読めた。 - 2025年7月24日
東京百景又吉直樹読み終わった紹介感想著者が東京で生活していく中で日々考えていることや直面したちょっとした出来事を百遍のエッセイとして綴られており、読んでいて実際に本人から直接こんなことがあったのだと喋ってくれているような心地良さだった。YouTubeやラジオ等で何かしら面白いエピソードを聞くことが好きな人はこうしたエッセイも楽しめるのではと思う。確かにYouTubeやラジオのような受動的なものではなく自らページを捲るという能動的な部分が本を読むことにはあるが、本書では夢中でページを捲ることになるはずだ。 - 2025年6月28日
ポトスライムの舟 (講談社文庫)津村記久子読み終わった紹介感想この小説を読んで、自分も何かコツコツと目に見えることを続けてみたいと思った。そうすることで日々の何気ない日常が少し変わった目線で見られるような気がした。本書に収録されている『十二月の窓辺』にも言えることだが、いざという時の切り札はいつでも持っておくべきだとも感じた。『十二月の窓辺』では、上司から仕事のミスで怒られる主人公の描写が生々しく、自尊心が削られていくのに強く共感した。この話では、自分が悩みや不満を『話す』だけでなく、聞いてくれる相手の話したいことも『聞く』のを忘れてはいけないと感じた。だが、自分が追い込まれている時にそんな立ち回りができるだろうかとも不安に思ってしまった。 - 2025年6月19日
流浪の月凪良ゆう読み終わった紹介感想本当の真実は、当事者達にしかわからない。 真実を話しても、それが余計に周囲から『可哀想に。』と哀れみの目を向けられてしまう主人公を見て歯がゆい気持ちになった。 良かれと思った優しさが時に相手を傷つけることになってしまうかもしれない。自分が良いと思ったものではなく、相手に寄り添える発言を意識したいと感じた。 更紗と文のお互いがお互いを必要としあう関係は、2人がそれぞれ絶望を抱えていた時に出会い、自分にはない相手の部分に惹かれ、希望の象徴として互いを見て構築された関係だと思った。 物語としてこの本1冊にまとまってる事が信じられないと思うほど、話の展開が常に転がり、夢中になってページを捲った。
読み込み中...