りんどう "鹿の王 水底の橋 (角川文庫..." 2026年5月15日

りんどう
@rindo-034
2026年5月15日
鹿の王 水底の橋 (角川文庫)
読了。 ホッサルとミラルのその後が描かれた物語。 リムエッルの後継として、否応なく東乎瑠帝国の次期皇帝を巡る争いに巻き込まれるホッサル。 東乎瑠帝国内でのオタワル医術師の立場。ミラルとの関係。薄氷の上に成り立っていた安寧が、脆くも崩れ落ちようとしている。 ホッサルは、そしてミラルは、どうやって命と向き合い、どんな未来を目指すのか。 変わっていくものもあれば、最後まで変わらないものもある。 清心教医術に深く触れたホッサルとミラルが、どう変わっていくのか。そして、何を変えずに進んでいくのか。 この外伝は、そういった「変化」に焦点を当てた物語だと思います。 残り200ページくらいから物語が一気に動き出し、急くように次へ次へとページをめくり、一気に読み終えてしまいました。その後には、多幸感と、読み終えてしまったことへの寂寥感を感じさせる、素晴らしい物語でした。 医療に携わる方々だけではなく、0から1を生み出すことに挑む、全ての先駆者に、共感できる部分があるのではないかと思います。 なぜ自分は挑み続けるのか。その原点に立ち返る良い機会となりました。 お気に入りポイント ・ホッサルだけでなく、ミラルもまた主人公だったこと。 ・タイトル回収。水底の橋というのが、一体何を指しているのか。毎回、上橋さんの例えは秀逸であると感服した。 ・この先も彼らの物語は続いていくのだと思わせる終わり方。 ・ホッサルとミラルが、違う道を歩き出したが、目指す場所も志も同じこと。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved