
糸吉
@Itokichi
2026年5月17日
瓶詰の地獄
夢野久作
まだ読んでる
考察
「一足お先に」の考察をメモ📝
※読み返してないので内容は超ガバな上にこうやって結論づけりゃいいというものでもない気がするがとりあえず残しておく
---以下考察-------------------------------
「一足お先に」を読んで、私は主人公が実際に歌原夫人を殺したのではないかと考えた。
作中で現実として示される情報――歌原夫人が胸を刺されて死んでいたこと、宝石が胸元に散乱していたこと、看護婦がクロロホルムで眠らされていたこと、副院長が一晩不在だったこと――に加え、主人公自身もクロロホルムを盗み、看護婦を眠らせ、夫人の衣服を切り、宝石を手に取った記憶を持っている。
(また、主人公は歌原夫人に対して、どこか恋慕にも似た感情を抱いていたのではないかと思う。)
しかし、肝心の「刺した記憶」だけが欠落している。夢の中で副院長は主人公を犯人として追い詰めるが、そこで示される証拠は現実ではまだ確認されていない。さらに実際には、副院長は一晩不在であった。となれば、“警察の連中に欠けている医学上の知識”を持つ者がおらず、証拠は見つからないまま、事件は主人公に疑いが向けられることなく、歌原夫人に恨みを持つ別人の犯行として処理され、迷宮入りしていくのではないかと感じた。
そして作中で語られる「片足を切断された軍人」の話は伏線だと考えている。欲しいものを盗み、記憶を失い、最後には恋人を殺して自殺する――このエピソードは主人公の未来を暗示する伏線のように感じられた。主人公もまた、宝石を盗み、恋をした歌原夫人を殺し、その後は罪の意識によって精神を壊していく。そして物語では明言されないものの、主人公もまた軍人と同じ結末へ向かっていくのではないかと思う。