
yuno_yyxy
@yuno_yyxy
2026年5月16日
流しのしたの骨
江國香織
読み終わった
穏やかな気持ちになれた小説だった。
あとがきでは、「変な家族の話を書きました」と記されてて、その通り家族互いに困ったところもあるけれど、愛着のある幸福な家族の話。
いつも家庭環境が複雑でどろどろぐつぐつしたお話ばかり読んでるから、こういう角度から家族を捉えられるんだなって、何だか不思議な気持ちになった。
それは多分、『家族』って集団に対して穿った見方、斜に構えた視線、穏やかでないものという意味づけを自身の中でしてるからなんだろうな。
別に刺激を求めてるからそう認識してるわけではなくて、どうしようもなくそういうものなのだと思っちゃうのよな。
だから、互いへの後ろめたさのない愛情というか、慈しみが濃くある空気感の家族、を想像できないんだよな。
だから、とても新鮮だった。
それに、『冷静と情熱のあいだ』と『神様のボート』が江國香織作品の中で指折り好きだから、というのもある。
こんな形の関係も描いてるのだと驚いた。
もっと江國香織作品を読みたいなぁ。
これは本作に限らないことだけど、「いかれる(行かれる)」を選ぶとこが、なぜだかとても心地よい。
何でかわからんけど、どれだけ感情の振れ幅が大きかったとしても、こう書かれた文章が現れたら、一息付くような、落ち着く感覚になる。
不思議〜!
あと、かれいを食べたくなった。何となく。
煮付けにして食べるか〜





