
ジクロロ
@jirowcrew
2026年5月17日
技法以前
向谷地生良
読んでる
その逆転は、西宮さんに”苦労の移動”をもたらした。彼女はそれを砂時計にたとえて紹介している。彼女という存在に対する肯定的な雰囲気が《場》に満ちたとき、「病気の苦労」がいっぱい詰まった砂時計がひっくり返り、「現実の苦労」の方に向かって砂が落ちて移動するというのである。病気の苦労の反対は「健康で安心」ではない。あくまでも「現実の苦労」である。
(p.198)
砂時計をひっくり返す手、それは神のそれではなく自分自身の脳、いや、心であるということ。
「デッドライン」はおのずとやってくる。
新たな生成の完了は、新たな惰性の始まりでもある。
成長が線形に見えるのは、前に見えるような時間を意図的に切り取って微分しているに過ぎない。
ほんとうは、非線形の積分、溜まって、減らして、ひっくり返すタイミング、と砂の落とし方(孔の絞り具合)にこそ、経験を活かさねばならないということ。

