
ジクロロ
@jirowcrew
2026年5月17日
からだに従う ベストエッセイ集
谷川俊太郎
読んでる
大人たちはいつも若さのもつ非人間的な秩序というものに気づいていなければいけない。そして青年を動かすものはコスモスであって、決して大人たちではないということにも。大人たちはただ自分たちの人間的な秩序というものを、正しいと信ずる形で見せるだけでいい。青年はいつかはそれを受けつがざるを得ないのだから。だが大人たちが青年に人間を強制すると、青年は本能的に自らの非人間的な秩序でそれに対抗しようとする。非人間性が本当におそろしくなるのはこのような時である。だがそうでない時には、青年という獣は、その非人間性によって、かえってコスモスの中の人間の位置を正しくするとぼくは思う。
(『青年という獣』)
ここに書かれている「コスモス」が
もっとも美しく、最も切なく描写された作品が
自分にとっては『Sunny』(松本大洋)。
「コスモス」と「生活」の調和とは、
実現はおろか、描くことすら難しいと
あらためて噛みしめさせられる文章。
