
Unununium
@Unununium_111
2026年5月17日
水車館の殺人 <新装改訂版>
綾辻行人
読み終わった
館シリーズ2作目。前作の『十角館の殺人』とはまた違った読書体験であったが、こちらもまた良い体験であり、改めてミステリーには色々な楽しみ方があるのだと気付かされた。
かなり個人的な話だが、今回はミステリー作品を読んでいて初めて、犯人・トリック・動機が解けた状態で解答編に入ることができ、完璧ではないがほぼほぼ正解することができた!
もう眠らなければいけない時間にも関わらず、自分の推理が正しいのか知りたくて…一つずつ解答が示される度に、「あってる!あってる!」と嬉しくなって、ページを捲る手が止まらず結局一気読みしてしまった。
謎が解ける喜びってこういう感じだったのかと人生初めての感覚にしみじみとした。
「名探偵」と言うにはおこがましすぎるが、「探偵」くらいにはなれたんじゃないかなと思える素敵な読書体験であり、思い出に残る作品となった。
【以下、ネタバレ注意】
何も知らずに読んだので、『十角館の殺人』の島田潔が探偵として出てきた時にはビックリしたしテンションが上がった!
最初の主な登場人物で『島田潔⋯招かれざる客』の記載を見ても直ぐに思い出せず、「ん?島田ってなんか聞いたことが…」くらいの感じで、本編に名前がでたタイミングで「ああっ!」ってなってしまった笑
同様に中村青司の名前が出てきた時も、「そう関わってくるのか!?」とまたビックリし、さらにテンションがあがってしてしまった!
館シリーズと言われているが、『館』をモチーフにした本格ミステリーの総称を意味しているだけかと思っていたので、こんな風に繋がりがあるとは思わず、読んでみてサプライズ体験が出来たのは良かった。
過去と現在の視点の行き来も面白かったし、それぞれの視点の『私』が別人と言う点に気づいた時は鳥肌がたった。
ラストに少しの不思議さ…人智を超えた力を残すのも、また作中の雰囲気にピッタリな美しい終わり方だったと思う。






