
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2026年5月17日

読んでる
先だっての帰京に際し、吉祥寺のよみた屋という古本屋で入手した本だった。
題名にあるような二十世紀に著された本についての話を軸として、第二次世界大戦に加え、イデオロギー対立と言った二十世紀に起きた事柄を浮かび上がらせるような様相を呈した一冊と言える。
この本の初版が著されたのは二十世紀末であり、その百年の総括をするような時代的要請を受けた本なのかもしれない。
旧ソビエト連邦における国家経営の礎となるべき農業の、生物学的思想の悪辣な支柱となった、ルィセンコなる人物の著作と愚策について、禄な反省が社会的に為されていないことを、著者が嘆いている、という一例を見ても、二十世紀の総括が試みられるべき、という時代的要請を感じられはしないか。
著者である紀田氏についての個人的な印象は、本の本について、いくつかの著作があったような朧気なる記憶があるばかりである。
今回、初めて読み進めるにあたり、読者を引き込む、著者の筆の誘引する力に引っ張られ、読み進めるのがとても楽しい。
読み進めるのが楽しいのは、本の本だから、というのも大いに手伝っているだろう。
おそらくは今月中に読了を迎えられるのではないか。