A. "BUTTER" 2026年5月17日

A.
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@fu_0411
2026年5月17日
BUTTER
BUTTER
柚木麻子
いやぁ柚木さんすごいな…後半ページを捲る手が止められなかった。 フェミニズム、ミソジミー、ルッキズムなど日本の社会縮図を盛り込みつつそれ以上に友情だったり、人と人の繋がり、自分の生活を大切にすることの意味を感じた。 あとやっぱ男性同士のケア問題ここにも出てきたか…(イン・ザ・メガチャーチにも出てきてるからそう思った) 熱はバターを溶かす。 読んでる最中、私も里佳のようにカジマナに翻弄されそうになる言葉もめっちゃあって濃厚でしんどく胃にくる重さもありつつ、読後のこの温かい気持ち! 女でも男でもうっすらと知らぬ間に染み込んだルッキズムとミソジミーがじわじわと気が付かされる。 人と人の繋がりは一方的に与えるものではない。それぞれに適切な距離感が必要で想像力が必要ということ。 崇拝者でも利害一致した関係でもなく、人と人が向き合うということは血が心が通った関係であること。 カジマナは女が嫌いと言いながらどこかで1番女である事に苦しめられた上で人との適切な距離感や関係性の気付き方、他責主義みたいなものが抜けなかったのかなと。北村もわりかしそうだったけど里佳が見捨てないおかげで距離感の掴み方を覚えて行ったんだろうなぁ…。 しかし途中の里佳の体型の変化への周りの反応だったり、誠の発言に対する嫌悪感!!(笑)身に覚えあって嫌だ…干渉しすぎで怖いよ…と思うけどうっすら自分も身に覚えもあって改めてよろしくないなと気が付いた。 伶子の二面性に私は共感はできないし恐れもありつつ1番人間味を感じた。みんないろんな面を持っていてどれもがその人であり、見る人によって違う面があるように思える複雑性を持った私たち。 里佳のように人に手を差し伸べられるけど自分の弱った姿や心配されるような姿を周りに見せられないのすごくすごくわかる。 人に頼るのは怖くて難しい。伶子のようにそっと手を差し伸べてくれる友達や有羽ちゃんのように私は尊敬してますよ!なんて気を遣いながら嘘のない言葉をかけてくれる人がいるのは里佳が今までそれぞれと適切でお互いにとって適量な距離感を掴んで接したからだと思う。 それを踏まえての最後がとても素敵で清涼感すら感じた。 苦しくて読めないかも…と思いながらも気になって気になって読んでた。女怖いとか言われるけど、私はそう思わない。女も男もちゃんと会話をする、想像力を持つ、自分を大切にしながら他者と共存するバランスの取り方を探っていきたいし、自分のために生きる事も考えるべきだと思った。誰かがケアしてくれるのを待つのではなく自ら動きながら持ち持たれつな関係を築くことは悪いことではないし、それが出来たなら少しは明るくしぶとく生きていけるんじゃないだろうか💭孤独は全てを破滅に向かわせるのかも…。 もっかい読むのはカロリーがいるけど読み返したらまたもっと見えてくることがある小説な気がする。 この小説読んでたら無性にバターが食べたくなるし、親友に会っていろんな話をしたくなった。
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