ちゃおくりー "カット・イン/カット・アウト" 2026年8月11日

カット・イン/カット・アウト
夢を見るのは楽しいが 夢を叶えようとすると苦しい と、誰が言っていたか忘れたけど、読みながらその言葉を思い出した。 上には上が青天井にあるから、上り詰めたと思うことは余程でない限りないのが一般人の人生。芸能の世界は、画面越しの笑顔の裏にさまざまな苦悩があることがよくわかる一冊。 私はアイドルには門外漢で、筆者のの松井玲奈さんの顔は分からず、元アイドルさんだという前情報のみで読み始めた。ドラマの脚本ならもっと劇的な山場が登場するのだろが、本作は登場人物の心と身体の変化を追って、静かにストーリーが進んでいく。最後はどう着地させるのだろうかと興味深く読んだ。 途中に芸能界を水槽に例える描写があり、個人的には一番脳内で映像化が進んだシーンだ。巻末で知ったが、エッセイに「私だけの水槽」というタイトルが載っていた。ちょっと読んでみたい。
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