もぐもぐ羊 "千年の祈り" 2026年5月17日

千年の祈り
千年の祈り
イーユン・リー,
篠森ゆりこ
読みたい本が多過ぎて途方に暮れていた時に、以前買ってさしておいたこの本を見つけた。 イーユン・リーが『自然のものはただ育つ』でピューリッツァー賞を受賞したと知って河出から出ている『さすらう者たち』の文庫を買おうといろいろ手を尽くしたけど、どこも在庫がなくて買えなかった悲しみがぶり返したので読みはじめた。 文庫は増刷されますか? このご時世なので紙やインクやその他の印刷にまつわるいろいろが足りなくて増刷できないとか? などと勝手に想像している。 そんなことしている暇があったら図書館で借りればいいのはわかってる。 そんなわけで読みはじめたのだけど、一話めからとてもよく、短編集なので林ばあさんのその後が気になる終わり方をしていて、余韻が残る。 タイトルの「あまりもの」に感じたのは、林ばあさんは普通なら不幸な身の上で行く先々で不遇なのだけど、それを全く不幸だと思ってなくて淡々としているしたまに幸せそうなこともある。 よく「残り物には福がある」というが、林ばあさん自身が「福」なのかもしれない。
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