
楡
@etemotust
2026年5月18日
ターン
北村薫
読み終わった
時も人シリーズはスキップだけかつて読んで止まっていた。続けて読むと、たしかにこれは〈時〉というものをどう捉えるかを複数のアプローチで描いてるんだな、と頭ではわかっていたことを実感としてしる。
孤独と向き合わざるを得なくなる電話がつながるまでのパートが好き。私は普段孤独そのものとは向き合わず孤独の影に怯えているようなものだけど、ターンの冒頭1/3くらいまでのシーンは静かに満ちる湖のような静かな、だけど確かに在る孤独を連想させてくれて、澄んだ気持ちになる。
電話がつながってからはドラマチックな印象が勝つけれど、下記は真希の凛とした清廉さを感じられて印象的。
「果てしない孤独の底に落ちるのが、つらくない筈はない。しかし、落とされるのではなく、自分で選ぶ道なら、耐えられない筈がない。仮に、永劫のものであろうと。」
