
きのこ
@kinokotabeyo
2026年5月17日
YABUNONAKA-ヤブノナカー
金原ひとみ
複数の性加害時間にまつわる複数人の視点で語られる小説。同じ社会にいるはずなのにあまりにも考え方が違いすぎる。でも全ての視点が現在の社会で存在することも理解できて、物語の持つ生々しさに辛い気持ちになる。特に五松の顛末はトキシックマスキュリニティに塗れてしまった先という感じできつかった。でも同時に元セフレの貶めるような行動もあってはならない。
その人物の行動と立場によって加害者と被害者が移り変わる様はまさに現代社会を写し切っていた。多分また再読する本だと思う。
長岡の行動と苦悩と怒りはすごく共感できるし、彼氏の言うタガが外れた状態にならざるを得なかった理由もわかる。だからこそラストの突然の死が悲しかった。もっと長生きして語ってほしかった。無くなりそうな藪の闇が無くなるまで。
