
しをに
@remnkkswn60306
2026年5月17日
涙の箱
きむふな,
ハン・ガン
読み終わった
いつかハン・ガンの小説を読もう読もうと思いながら、まだ気後れ(?)していたところ、書店で遭遇して購入。とかく装丁が美しく、短く、長編小説とはまるで違うものかもしれないけど、入り口はこれにしようと思った。
外出の往路と復路で読了。童話、御伽噺、幻想、こういうお話はどう名づけるのがいいのかな。そもそも大人のための童話と書いてあるけど。大人の中の童のための物語なのか。
私の中にある主要な童話の成分、クレヨン王国と宮沢賢治とムーミンが全部混ざって思い出されるようだった。こんなに美しい言葉を選ぶ人が書く大人の中の大人に向けた長編小説は、ものすごく鋭利なのではとも思った。
なお、主要な成分というのはストレートに好きだという話でもなくて、宮沢賢治に関しては好きより怖いがずっと上回ってます。昔からずっと怖い。涙の箱を心身共に子どもだった自分が読んだらどう思ったかな。別に何も怖いことは起きてないんだけど。
美しい言葉は美しい場所を作る。装丁も含めて、これ自体が小さな宝箱みたいな本だなと思いました。

