涙の箱

243件の記録
- 木村久佳@kuCCakimura2025年10月12日読み終わったハン・ガン×junaidaの大人の絵本。内容も、おとなもこどもも救ってくれる本でした。 チェッコリ書評クラブ(https://x.com/chekccori)で、こちらの本の一行紹介と、「韓国が嫌いで」(チャン・ガンミョン、ころから)の書評を執筆しました。今年の11月22〜23日のK-BOOKフェスティバル内、チェッコリのブースで先行販売されます。ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。
- スターガール@yesor_yes2025年10月11日読み終わった「しかし、それは事実ではない。針に刺されたら、わしの指は熱い血を流す。いつも歯を食いしばり、頭を壁にぶつけて、闇に向かって、なりふり構わず叫びたいような苦しみを感じながら生きてきた。しかし、そんな話をずっと聞かされると、自分でも、わしは冷たい人間ではないだろうかと思うようになった。本当にそうだろうか。世のみんなはわしより魂が熱く、わしより心が生き生きとしているのだろうか。しかしそれは、自分で泣いてみないとわからないことだろう。涙というものが人の心をどう変えるのか、経験してみないことにはな。」
- Kioku@noir142025年10月7日読み終わった翻訳された文章に苦手意識がある。耳慣れない言い回しや馴染みのない名詞があることで、物語から意識が離れてしまうからだ。しかし、この本は文章が美しいと聞いていたので、そういった苦手意識を乗り越えて手に取って大正解。涙をめぐる短い童話であるが、大人が読めば読むほど深く感じ入る。装丁もよかった。
- 💛@okiotashikani2025年10月4日読み終わった純粋な涙が、たくさんの色彩が混ざったものだということになるほどと思った 季節の描写が綺麗だった 季節がめぐることを忘れることは私にとって涙を忘れることだ
- みちゃん🍀@imnotmichin2025年10月1日読み終わったハン・ガンさんの本を読むのは初めてで、表紙と涙の話だというのに惹かれて購入。 読み終わってからずっと余韻に浸っています。 お爺さんの言葉 《魂を水できれいに洗い流したような気分なんだね。それらすべてを乗り越えてきた自分が、どれだけ強い人間だったのかわかったよ》 なぜかそこで泣きそうになってしまった。
- かもめ通信@kamome2025年10月1日読み終わった子ども、おじさん、お爺さんと、誰の名前も出てこない。国や町を特定できるような描写もない。そのくせどこか遠い国お話のようにも思えず、どこそこの国の物語だと言われても違和感がなさそうなちょっと不思議なファンタジー。junaidaさんのイラストも美しいが、韓国版のポムロヤさんのバージョンも気になる。
- あおこ@aoko--092025年9月27日読み終わった心が洗われる、とても美しい話だった。何とも言えない涙が何度か込み上げてくるそんなお話。私の涙は何色だろうってこの先ずっと考えてしまうだろうな。装丁ももちろん美しい。
- ほたて@aya_kumo2025年9月23日読み終わった「大人のための童話」と本の帯にあった(私はこの言葉はあまり好きではないのだけど)。 涙って何だろう、と考えた。それは自らの経験をより深く感じさせてくれるものなのかな?と。 ある村にみんなが予測も理解もできないところで涙を流す子供がいて〈涙つぼ〉と呼ばれていた。この子供を訪ねてきた涙を集めているという男(おじさん)と旅に出る物語。連れている鳥が〈青い明け方の鳥〉と呼ばれていたりとか、なんだか暗い夜が溶けていくイメージが喚起される。
- みどりのくま@meinliebing-05052025年9月21日読み終わった本当に美しくて、大切にしたい物語。 いろいろな想いの涙やその場の情景を思い浮かべながら読むと、色彩豊かな光景が目の前に広がっていく感じがする。 素敵な装丁に惹かれ、まだ読んだことのないハン・ガンさんの作品だったということで手にした本でしたが、幸運でした。
- ゆい奈@tu1_book2025年9月19日読み終わった子の、ぽろぽろと流れる涙をみて、うつくしいとおもうことがある。おもいながら、悲しみ、あるいは怒り、おもうようにならなかったこと、転んでしまったこと、そのちいさなからだに押し寄せる涙の理由を受けとめるように抱きしめる。いつかは流せなくなるのかもしれない、だけど、誰しもに目には見えない涙が存在することを、それらを隠して生きていることを、大人になったあなたに知っていてほしいから、安心してほしいから、この本はずっと我が家の本棚に置いておこうとおもう。涙を箱にあつめているおじさんのお話。
- ひつじ雲@lee552025年9月17日買った読み終わった読めてよかった。 大きな悲しみがおそいかかってきたとき、涙を流さない人は冷たい人なのだろうか? そうではないことを、人はさまざまなことを経験しながら知っていくのではないだろうか。 その一方で、期せずして自分の目から涙がこぼれ落ちたとき、人はその悲しみが少しずつなぐさめられていくのを感じるのではないだろうか。
- 🦢@13_rooms2025年9月16日読み終わった表紙に惹かれて購入。「すべての白いものたちの」よりぐっと抽象的、かつ寓話的なつくりになっている分、物語として没入しやすかった。あいかわらず匂いたつようにうつくしい訳文がみごと。「透明な水のように降り注ぐ月明かりのもとで、鳥は銀青色の羽を輝かせていた。」という文章がとても好き。
- こう@kousty2025年9月15日買った読み終わったふんわりと仄かなあたたかさに包まれた感じがした 「『心を濡らす純粋な涙、 いろんな色彩の光を混ぜた透明な色』」 まだまだ私には流せなさそうだ 装画も可愛らしく、 大切にしたい一冊になった
- きなこ@kinako20252025年9月14日読み終わった考えさせられるハン・ガンさんの童話。 絵本だと思ってたけど、絵はほとんどなくて童話だった。 「涙つぼ」と呼ばれるほど、さまざまな場面で涙を流してしまう子どもが、純粋な涙を求めてやってきた黒づくめのおじさんと、涙を買いたいというお爺さんのところに行く。今までどんなに悲しいことがあっても涙が出なかったお爺さんは、涙をたくさん買うが...。 私が一番最初にハン・ガンさんの作品を読んだのは、『すべての白いものたちの』で、その時小川洋子さんの小説に似ていると思った。 今回の『涙の箱』のシチュエーション(涙を買う男が持つ箱とその中身)が小川洋子さんの小説『耳に棲むもの』を思い出した。 2人とも私の大好きな作家。
- Pipi@Pipi08082025年9月14日読み終わった#読書 #ハン・ガン ⭐️涙の箱 特別な涙を持つ子と涙を集める男の小さな旅。涙を流せないお爺さんとの出会いが二人を変える。「涙には、怒りや恥ずかしさや汚なさも、避けたり恐れたりしない強さが必要」とはどういうことだろう。深く考えたい。青い明け方の鳥は、希望の象徴か。🐥🐥
- 河中さら@Sunsun_0172025年9月14日気になる本当に表紙絵がきれい……!!と一目惚れ。あの『ベジタリアン』を書いたハン・ガンさんの童話、どんな感じなのかめっちゃ気になる。タイトルからして泣く自信しかない。
- mimosa@mimosa092025年9月13日読み終わった借りてきた私の涙は何色なんだろう。涙の結晶は優しい処方箋。凍りついた影の涙腺が溶けていく様に心を掴まれる。junaidaさんの装画が印象的。
- S@YunhO3232025年9月9日読み終わった初めてハン・ガンさんのお話を読んだ。 大人の童話と言われているが、どこか読んでいて懐かしくなるような感じがした。 最近泣いてばかりの生活を過ごしていたが、涙を流せない人も多々いるのだなと思えたし、影の涙も辛いのだろうけど良いものだと思った。 大人だから、男だから泣いてはいけないと暗黙の了解のようなものがある世界だが、誰もが泣いていいし、泣くことによってこころが癒されることも沢山あるのだと思った。 そして、わたしの涙の色は何色なのだろう。 こころがじんわりとなるお話で出会えてよかった。 読書リハビリ生活には最適だった。
- yt@yt2025年9月9日読み終わった最後に泣いたのはなぜだったか。 たくさんの涙の類型が旅路のように紹介されたけど、どれも見覚えがない。 特別な涙があるらしい。 見えない涙もある。 悲しくても泣けない人が泣きたいと思っていた。 一つの演劇から着想を得て、とても深いところまで連れてきてもらえました。 感想を書けば書くほど遠ざかってしまうタイプのやつだ。 「それらすべてを乗り越えてきた自分が、どれだけ強い人間だったのかがわかったよ」(p55) たくさん混ぜて純粋になろうと思った。
- okabe@m_okabe2025年9月6日読み終わったハン・ガン作品に通底する「心の傷とその回復」というテーマ。本書でもそれは同じで、涙を流すことが回復のための行為として描かれているのだと思った。junaidaの装画・挿絵も素敵。
- じょぜ@jose_2025年9月4日買った読み終わったこのアプリで見かけて気になっていた本。 大人の童話というのを初めて手にして読んだ。 手に触れた心地よさ、読んでいてふと自分も涙が出てきそうになった。 中盤から後半にかけて、胸打たれる感覚。 影の涙という表現も素敵だった。 また読みたいと思える一冊。 出会えてよかった。
- うえの@uen02025年8月31日読み終わった「男の子なんだから泣くんじゃない」「大人なんだから泣くんじゃない」そんな言葉が漂うこの世に、優しく穏やかな一石を投じる。そんな物語をなんじゃないかと思う。 装画・挿絵がとても美しい。junaidaさんのイラスト。 童話というジャンルを買ったのはいつぶりだろう。 作者のことば 「時おり、予想外の瞬間に、私たちを救うために訪れてくれる涙に感謝する」
- mikechatoran@mikechatoran2025年8月27日読み終わった海外文学私もどちらかといえば泣き虫だけれど、涙を流せるというのはある意味幸せなことなんだなと思った。涙が流せない人は、ハン・ガンのことだから、筆舌に尽くしがたいできごとに遭遇したということなのだろう。涙が流せるというのは心が対処できたということなのかもしれない。そして、ハン・ガンの仕事は心では泣いているが涙が流せない人に、また涙が流せるようにすることなのかもしれない、この「おじさん」のように。
- おもち@alpaco2025年8月26日買った読み終わった純粋な涙というものを、ただの無垢なものにしないところがとても好き。 “時おり、予想外の瞬間に、私たちを救うために訪れてくれる涙に感謝する。” 近くの本屋さんに置いてなくて、駅のそばの本屋さんにお取置きをお願いして、週末に取りに行ったのだけど、店員さんが宝物を扱うような丁寧な手つきで棚からこの本を取り出してきてくれて、「こちらでよろしいですか?」って言ってくれたのが、とても嬉しかったです。
- まーぷる@marple2025年8月24日買った読み終わったハン・ガンさん作品を読むのは2作品目。『すべての、白いものたちの』の衝撃とは正反対、童話ということもあり読みやすくあっという間に読了。 いつも涙を流している女の子と涙を売るおじさん。涙つぼちゃんという愛称がとても愛らしい。でも、本人は意思とは関係なく流れ出る涙に困っていた。 涙を流すことは恥ずかしいこと?悪いこと?涙が流れればちゃんと悲しくて、流れないと悲しんでいない?自分が最後に泣いたのはいつだったろうか、誰の涙を見ただろうかとふと思い返してしまった。自分だけじゃなくて誰かの涙も、目には見えない涙もそっと抱きしめて生きていけたらいいな。
- ブックスエコーロケーション@books-echolocation2025年8月23日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、8月23日(土)オープンしております。19時まで。ご来店お待ちしております。 ハン・ガン、きむふな訳『涙の箱』評論社 ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話。しかし童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描く彼女の作品世界を色濃く感じられる1冊。装画:junaida #ハンガン #涙の箱 #きむふな #junaida #評論社 #信州 #長野県松本市 #松本市 #本屋 #書店 #古本屋 #ブックスエコーロケーション
- ねむきち@ss04122025年8月23日読み終わったずっと気になってたのを書店で購入! 涙を流すと言うこと、涙ってどんなものか、 などなどが、美しい言葉とやさしいおはなしで描かれていて読んでいて心が澄みわたるかのよう。 装丁もイラストも綺麗で素敵な一冊。
- かおり@6kaorin52025年8月21日買った読み終わった感想読書日記@ 自宅涙の理由。 涙の色。 透明な、でも、透明ではない涙の結晶。 人それぞれの、色と理由。 ともすると、私たちは影の涙を流すことの方が多いのかもしれない。 大人になればなるほど、影の涙で泉はあふれだす直前なのかもしれない。 「純粋な涙」は誰かの、ではなく、自分のため。 自分の中に眠っているのかもしれない。 静かで美しい言葉。 ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話。
- 森々@mori_hkz2025年8月21日読み終わったやっぱり好きだな〜。 ハンガンの作品の大体の人物って絶望していたり悪い状況にあったりしているのにみんな諦めていなくて、生に貪欲というか、未来やより良い選択を選ぼうとしているところが強くて好きだ。短いながらそこがかなり感じられる物語だった。 自分は泣かなくても影は泣いている、という部分が好き。 心が泣いているということなのかな?自分が生活をしていて、影が泣いているかもしれないと気をつけることで、いろんなSOSも感じ取れるようになりそうだ。
- みー@mi_no_novel2025年8月16日読み終わったお盆休み読書週間2025@ 自宅ずっと気になっていたハン・ガンさんの童話💐 韓国文学を読んだのは初めてだったけれど、「童話」と言われることもあってか、とっても読み易かった! 「時おり、予想外の瞬間に、私たちを救うために訪れてくれる涙に感謝する。」 泣き虫の主人公・涙つぼちゃん。ある日、涙を集めているおじさんと出会ってから、彼女の人生は変わる💧 「きみの涙には、むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。特に強さがね。怒りや恥ずかしさや汚さも、避けたり恐れたりしない強さ。……そうやって、涙にただよう色がさらに複雑になったとき、きみの涙は純粋な涙になるだろう。いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように」 この一節が特に心に残った。なんて詩的な小説なんだろう……と思ったら、ハン・ガンさんは小説よりも先に詩でデビューされていたみたい。 今度は詩集も読んでみたいな📚
- Lusna@Estrella2025年8月11日読み終わったハン・ガンは日本語版の装画と挿絵のjunaida さんのファンらしい。涙を集めるという設定の演劇からインスピレーションを受けて書かれた童話。涙の種類が豊富なのは、ハン・ガンの以下の言葉を思い出す。「私は幸せを感じるのがそれほど難しくない人間です。道を歩いていて、木に花が咲いているのを見ても幸せになれる人間です。幸せになるのは簡単で、一日に何回も幸せになります。思ったより明るくてよく笑うと驚かれます」子どもから大人まで。
- Lusna@Estrella2025年7月28日買った「きみの涙には、むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。特に強さがね。 怒りや恥ずかしさや汚さも、避けたり恐れたりしない強さ。 ……そうやって、涙にただよう色がさらに複雑になったとき、ある瞬間、きみの涙は 純粋な涙になるだろう。いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、 いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように」