
kasu.
@11uyksm
2025年3月20日

月の立つ林で
青山美智子
読み終わった
借りてきた
ポッドキャストと月と悩みを抱えた人々のお話📕
今作も人の繋がりが綺麗に描かれていて、伏線回収が気持ちいい。
「竹林からお送りしております、タケトリ・オキナです。かぐや姫は元気かな」のフレーズが段々とクセになってくる。
一章 誰かの朔
「分かった気になって実は全然分かっていなかった」「人のために役に立ちたいなんて、傲慢。自分が気持ちよくなりたいだけ」なんてこと割とあるなぁと私自身も『うっ…』ときた場面。(P.42〜43)
二章 レゴリス
「自分にはどうにもできないってことが、世の中にはたくさんあって。月はそんな僕たちに、大きな見守りをくれる気がする」からの網戸を開けて月を想う場面。青山先生の表現がやっぱり好きだなぁと思わせる。文章にエモさがあって凄く好き。(P.106)
三章 お天道様 😭
「理解し合うためにむしろ離れなければならないこともある。どれだけ愛していても」
程よい距離感が大事なことを気付かせてくれる時もある。『灯台下暗し』だよなぁとしみじみ。(P.127)
「もう、そういうところがデリカシーないのよ」と言われた父…我が家の👨もデリカシーの無さの塊なので分かる分かる。(P.130〜131)
娘への心配が尽きないことや、娘の旦那さんへの思い…親心が強く伝わってきて涙が止まらなかった。(P.142 P.155 P.156)
四章 ウミガメ 😢
母親への思いが爆発した場面で涙。読み終えた時には娘とたくさん触れ合って、コミュニケーションを取って、安心できる場所だと思えるようにしないとダメだなと気付かされた。(P.200 P.208)
五章 針金の光
「ひとりの時間を持つことと孤独は別のもの」「あたりまえのように与えられ続けている優しさや愛情は気をつけていないと透明になってしまう。孤独よりもずっと寂しいこと」
前のお話からのこのお話で姿勢を正されるような気持ちになった。(P.237〜238)
「仕事のこと、日々の出来事、彼が何を思っているか。そういうことを、気にかけたりしただろうか」
相手に甘えてばかりで自分の要求ばかり通してもらおうとしてしまう状況って良くあるなぁと。夫婦だからこそ50-50で居たい。(P.253)
